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『政宗さん、』


俺のケツに指を埋めるその手首をそっと後ろ手に掴んで、腰を捻り顔を向ける。

俺がいやに甘えたな声を出したからか顔をしかめていた彼が臨機にも緩い笑みを向けて目線を合わせてくれた。

俺もそれに応えるように双眸を細めると、ゆっくり言葉を紡ぐ。





『つづき、シましょっか。』




すると促すままに指が内壁をグイと突く。
再び押し寄せた異物感と圧迫感に眉根を寄せはしたけど、下唇を巻き込んで堪えた。

よし、ここは女の子にやられてると思おう作戦を実行してみようじゃないか。
瞼を下ろして、濃姫を脳裏にもやもやもやりと浮かべまして、と…





待てよ。

女が男のアナル拡げるのか?

ウン無理、妄想不可能!







「Hey, 誘うわりに随分と上の空じゃねえか。」

『んなことないです超絶集中し…っひア、あ!』




やばい今ものっすごい恥ずかしい声でたんだけどおぉぉ!

お、お婿に行けなっ…うっうっ





というか、それどころじゃなくヤバい俺の身体どーなっちゃったのな勢いでヤバいぞ。

政宗さんが当てずっぽうに指で膣内を探り回っていれば、どうやらピンポイントに到達してしまった様子。俗にいう、前立腺てやつ。

男同士のえっちなんて断固として拒否だったんだけど…こうも快いと、拒めないじゃん!!





『はウ、‥あ゙っあ!あ、ンう…』

「Be eureka!」(見付けたぜ)

『や‥やら、ア、っや!』



執拗に前立腺を擦られれば今までピクリとも起き上がる意思をみせなかった俺のちんこが、いっそ可哀想なくらいに上を仰いで涙を垂らす。

あっちの世界じゃマンネリ気味のセフレの所為で3日おあずけ、こっちじゃ昨日抜けなかったしで…今日も含めたっぷり5日分の精液が溜まってる。



基本溜まる前にえっちするんだけど、拒まれたんだよね。セフレだと自負してなかったなら仕方ないよね…

うん反省してる反省してる。







『ハ…まさむっ、‥ひう!』

「さぁ、Partyの時間だ。」





既に複数本入りバラバラにアナルをほじくってた指が一気に抜かれる。

てらてらと光る俺のナニと尻は、物足りないと言わんばかりにヒクついて次の行動を待ちわびていた。

予想を遥かに越えた快楽を味わい、もっと先の快感を悟った欲張りな俺の身体は、もっともっとと先を求めて止まないのだ。





「息を吐け、」

『ン‥‥っはぁ、は…』





政宗さんのちんこの先っぽが俺のケツに飲み込まれた。本日二度目もあってかそれなりにすんなりだ。

更に彼のモノが中へ中へと歩みを進めれば、コプリと白濁が溢れだす。

そういえば佐助に中出しされてそのまんまだった。掻き出すにも目が覚めた時にはもう城内に居たわけだし、風呂場で出すにしてもお湯が染みてそれどころじゃなかったしな。



ブピュ、と淫猥な音を立てて佐助のものが漏れ出る。

政宗さんの舌打ちが聞こえた。





「俺のでいっぱいにしてやるよ…」




抜いてやって一日と空いてないのに張った隠嚢を俺の尻に打ち付け、肉棒が俺のアナルを最奥まで貫いた。

一瞬訪れた嘔吐感が止むと同時に身の毛が総立つほどの快楽が押し寄せる。

政宗さんは前立腺の位置を記憶していたのか挿出の際、的確に俺のイイトコロを擦った。





『ぁふっ、や!らメ‥すぐ、でちま…ッ』

「Ah..あんたン中、熱過ぎだ。俺もっ、もう保たねえ…!」



驚いたことに彼のちんこが更に質量を増やし、やや上にむっくりと反った。

その所為で動くたびに先程より強く前立腺をコリコリ擦られて快楽の頂点を悟り思わず喉に力の入る俺と、快く前の癖である内股の震えを起こす政宗さん。





『まさ‥っは、ンああ…!』

「っ名前…――」




横目に見遣り目線が合えば顎を引かれ、乱暴ながら愛しげに口唇を重ね合い共に絶頂を迎えた。

朦朧とする意識のなか、余韻に浸ってか愛着故かなかなか口吻を終えない政宗さん。俺は痺れを切らして、プフーと息を吹き込んでやる。






「っぶは?! Hey,名前!アンタにゃmoodってもんがねえのかっ」

『その場の雰囲気に身を任せたら負け組です。俺はマダオにはなりたくないので』

「まだお…?」

『まさむねさん
 だいすきな
 おれ、の略です。』

「Ha!とっとと観念してそのマダオとやらになっちまいな。」

『うーわ、マダオ勧誘。えげつねえ〜〜』



某タマ漫画曰く、マダオとはまるで駄目なオッサンの略であることは言うまい。

マダオ教でも信仰してろ。ふはは








『ちょっと…!』



ふと内股の温さに気付くと政宗さんのちんこはまだ俺のアナルにぴっちり収まったまんまで、内股を伝っていたのは他でもない吐き出された精液。

さっきまでアッハンウッフンしてた俺もその絵を直に見せられたんじゃ萎えるってもんで、ちんこはしょぼしょぼと縮まってった。

第二ラウンドとかマジ笑えないので自分でよじよじ移動して抜いた。





『ほぉら政宗さん、ねんねだよー。』

「今日はお前が抱かれる番だ。」

『ヤですよ俺は男に抱き竦められる趣味ないんで。ちなみにCカップが好みです。』

「オイオイ、たった今し方愛のcopulationを済ませた男にそれはねえだろ。」(交尾)




愛のなんて?
急に横文字使うのやめろよ英語苦手なんだから!とは言え何となく言いたいことは分かる。




『気持ち良かったし、晴れてセフレですね!』

「せふれ?」

『SEX friend…要するに、えっち友達です。』





何故だか硬直した政宗さんを余所にその身体を抱き込めば、先程の行為でしっとりと蒸れて体温が心地好い。

起きたら一緒に朝風呂でもしよっかなぁ…







男と至したけど気持ちよかったから後悔とかない俺ってどうなのかしら。
俺このまま行くと濃姫レイプして最終的に撃ち殺されて、ヤれたから満足だわって死にそうじゃない?!

わ、なんかやたら変態だ。

取り敢えず今後の目標としては、一度男に突っ込んでみたくなりました。そんな危険でもないことを身を持って知ったので!




『むふー。』








妄想にまみれながら、今夜は眠りに就きましょう。





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