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変態城主サマとぼく
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『着流し、脱いだら見張りの方にでも預けときます。じゃ、』




ぽかんと間の抜けた面をしてこっちを見ている政宗さんの横を通り過ぎて、襖に手をかけーー…








すべった。



盛大に滑った。俺はいま裸足だから畳の上でツルリなんて有り得ない。

理由は判ってる。
この馬鹿殿が足首を引っ張ったからだ。





『ちょ! 待って凄く痛いどうしよう?! マジ膝のなかの皿が砕けたと思うんですけどォ!』

「何処、行くんだ。」

『関係ないで‥‥‥しょ、』





なんだその顔…!

そんな悲痛に満ちた表情で、俺になにを訴えているのだ。
そんな、いまにも泣き出しそうな顔はズルい。 そんな顔されたんじゃ、






『…あーもう! ワガママな顔。』




足が解放されたので、俺は途端に踵を返し政宗さんの目前に。

まるで子供をあやすみたいに毛先の跳ねた癖っ毛を撫でてやったら、縋るような目線を向けられた。

そのひどく幼げな表情に、やっぱりまだ子供だよなって年齢と重ねてみたり。





「I want you...
どんな汚ねえ手使っても、欲しい。 欲しいんだ…」

『アーユークレイジー?』

「人のHeartの中に土足で入ってきたんだ、責任取れ。」

『つい数秒前までの儚げな感じドコに落としたの? ちょっと拾ってきて。』





我ながら空気ぶち壊しな対応だと思うけど、コレはどーしたらいいんだろう。

さっきの我輩は一国の主であ〜る発言はなんなの? 俺を手に入れるための脅迫に過ぎないとかゆっちゃうの??

いやいやアホじゃないの??






俺が。





『政宗さん…』




顔がやばいくらい綻ぶ。

俺の中で勝手に熱い友情が芽生えてしまったみたいであります。愛情は友情でちゃあんとお返ししようと思うます!

ひしと彼の身体を抱き寄せたら、そんな骨っぽくもない。抱き枕に出来ないこともなさそうだ!









「Let's party!!!」






ぱーりー! フゥー!



視界がくるりと回転したと思えば、いっぱいに政宗さんの顔がある。どうやら馬乗りになられたらしい。

やっぱ相当いい男だなぁこいつ、顔が。 中身はともかく、顔が。

ああこんなこと考えてる場合じゃないし! もう面倒くさい実に面倒くさい… ていうか仲直りしたなら俺はもう寝たい今日色々ありすぎてスゲー疲れてるし寝たいよーー!!!






『反省の色が見受けられないんですけど。』

「お堅いこと言ってんじゃねえよ名前。仲直りっつったらSEXだろ?」

『政宗さん、よーく聞いてもらえます?
仮にも城主サマなんですから、こーいう非生産的なことは時間のムダだし悪趣味だし止めましょう。』

「Fleaだな… 姑みてえだ。」(小煩い奴)




彼はまるで聞く耳をもたず、寝巻き用にもらった俺の着流しの帯が慣れたように引き外される。

ちょうど太股の付け根辺りに座ってるもんだから足は使えない。故に拳で向かおうと思った矢先、外された帯で手首をくくられた。

この夜中に罵声を浴びせる訳にもいかず… 最早、抵抗のしようがない!





『生憎おれはストレートなんで! 政宗サマの趣味には付き合えまっせん!』

「安心しろ。すぐに快くしてやる」

『うるせーハゲ話聞けよ!!』





堪えきれずに大きな声出しちゃったよ!

その刹那、帯のない着物ははらりと左右に開かれる。
露になったのは俺の平べったい胸。なんもないよ、なんも触るとこないよペラッペラよ。

擽ったいのは苦手なんだよなと脇腹にだけは触れてくれるな、なんて考えてたら政宗さんが乳首にしゃぶりつく。柔らかい舌で巧みに転がされ、時折吸ったり甘く噛みついたり…


なんだこれは。







『ゔ、く… ンンー!』

「乳首でこんだけ感じるたァ… さては淫乱だな、My honey?」

『だ、まれ!』




さっきから政宗さんのちんちんが太股を押してきて物っ凄く不快であります!

睨みつけてやったら更にデカくなりやがったので心底、ええ心底不快でありますわ!




乳輪を形取るように舌を這わせて、もう片方の乳首も指でころころくにくにされて、執念深くちゅうちゅうちゅうちゅう… 赤くなったじゃないか! はげっばかっ!





『や゙、…っめろ!』

「せっかちだねえ。待ちきれねえのかい?」

『ちっげーよハゲ! 笑顔がやらしいんだよっ、まりもっこりみたいな顔して!』




快楽が途切れた瞬間にこれは好機とみて悪態をつきまくる。

ちくび気持ちいいとかハズカシー! こんな世界来なければ良かったよおお新しい自分見つけたくなかったよー!



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