お砂糖味の空気



君っておいしそう

さらさらな黒髪も
薄くて赤い唇も
ほんのり上気した頬も全部


「ねぇ、痕つけたい」



君の真っ白な太股があまりにもおいしそうだったから、噛みついてやった


「あんたはいつも、駄目って言ってもつけてるでしょ」
「えへへ、ばれたぁ?」




君からはいつも甘い香りがする

シャンプーとか香水とか、そんな人工物じゃない自然な香り


「嫌だわ、くすぐったいわ!」
「もう!動かないでじっとしてて!」


身体中、全部舐め回すように君の香りを楽しむ
肢体のどこからも甘い香りがして、くらくらと酔ってしまいそう


「これは君の匂いなんだろうか?この香りがわたしを惑わせているのだろうか?」

そしたら君は言った

「あんたからもいい匂いがするわ」



君の柔らかい身体を触るのが好き

お互いの体温をわけあうような、優しいじゃれあい
君のふわふわした身体を抱き締める度に君が本当に好きだって感じる

わたしの腕の中ですやすやと眠る君の頬にたくさんキスを落とした





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