あ、愛しい。 | ナノ





一年生の間、私と椎名は別のグループと行動していたから特別仲がよいとかそんなことはなかった

二年生になったとき、私と椎名はまた同じクラスだった
行動を共にするようになったのはそれからだったと思う



「桜子」

私の名前を呼ぶ椎名


「なぁに」

椎名に応える私


他愛のない話も椎名とだったら楽しい



「桜子」

「なぁに」

私に甘える椎名


もっと依存してもいいよ



椎名の私を呼ぶ声が好きだ
少し鼻にかかる甘い声が好きだ


二人で出掛ける時間が何よりも大切で何よりも嬉しかったのに

椎名に彼氏が出来たとき


私はその男を憎んだ



何で嫉妬なんてしているのだろう


ずっと考えた、それで気づいたのだ


私は椎名が好きだと


    
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