わたしの予感ははからずも当たってしまった

椎名は付き合っていた義也と別れた次の日、奥山くんと付き合い始めた



｢もう本当に義也有り得ない！｣
｢なんであんなやつと付き合ってったんだろ！｣


椎名は義也のことを好きではなかったのだろうか？

バレンタインデーのとき、椎名にお菓子を送られたときの義也の笑顔が脳裏に焼き付いて離れなかった


｢椎名、｣

｢桜子どうしたの？｣


私、ずっと止めておきなよって言ったじゃん


喉元まで出かかった言葉を飲み込む


｢奥山くん、優しそうじゃん｣


椎名は少しぽかんとしていたが、私の言葉の意味に気付いてはにかんだ


｢うん！｣