あ、愛しい。 | ナノ


バレンタインの近付いていたある日のことだった



『椎名、明日暇?』

『どうしたの?』

『ちょっと××のデパートまでお使い頼まれたんだけど、一人じゃ寂しくて』

『仕方ないなぁ笑』
『わたしがついて行ってあげよう!』


携帯でやり取りをして椎名と会う約束を取り付けた

この時間ならお昼ご飯、一緒に食べれるな
母さんが多目にお金をくれたからケーキでもご馳走しよう

いつもは行かない場所に行くから不安もあったけど椎名がいるなら大丈夫だ





翌朝、電車に乗って椎名と出掛けた

乗り換えもあったから大変だったけど、二人で電車に揺られている間は会話が無くても穏やかな気持ちでいられた


「椎名、今日はわざわざありがとう」

「いいのいいの!気にしないで!わたしも暇だったし、桜子とも遊びたかったし!」


今日も椎名はかわいかった

白いコートにショートパンツ、足が細いからよく似合っている

優しい椎名とデパートに向かって歩いていると、街中の城址公園が見えてきた


「桜子!城だ!写真撮ろう!」

「私も母さんに送ろうかな!」


二人してはしゃいで写真を撮っていた
街中で城に興奮する女子高生、後から思い返すと少し恥ずかしかった


    
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