先程の男達から拝借した財布で僕は食事をする事にした。
手癖が悪いのは仕方がない。
これは僕に話しかけた料金と言うことしておこう。
僕は可愛らしいウェイトレスのお姉さんにニッコリと微笑んだ
お姉さんもニッコリ微笑んだ。
うん、好み。


「お客様お決まりですか?」

年はきっと僕より上かな、でも可愛らしい人だ。


「お姉さんのオススメってある?」


僕はお姉さんのオススメの納豆ハンバーグと苺ホイップ丼とヨーグルトサラダとネギトロパフェを選んだ。


人間誰しも欠点はある。
欠点の無い人間などいない。
あのお姉さんは味覚に欠点があるんだ。


そもそも何でそんなメニューがあるの。
この世界じゃ普通なのかな?


ニッコリと微笑むお姉さんが運んで来た未知の物体をニッコリと受け取り僕はフォークとナイフを構えた。


恐ろしい料理はその見た目とは裏腹に僕の口に合った。
あのお姉さんに欠点はなかった。


*


さてと、お腹も満たされたところでこれからどうする?
どうしたら手っ取り早くこの世界から抜けられる?
まずは情報か。

戦場でもまずは相手を知ることから始まる事もある。
僕はこの世界を知らないといけない。


大嫌いなこの世界を。


あぁ、憂鬱だ。



突発的に
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