僕は紳士だ。
が、その前に一人の男である。
- - - ドラコと杖ちゃん!02 - - -
僕の部屋にはバスルームがついている。
そしてちょうど良くルームメイトは全員いない。
そして先日僕の前に現れた僕の杖。
見た目がとても僕好みだ。
紳士としてあるまじきことだろう。
が、此処で何もしなければ男としてどうなのだろうか。
そんな葛藤を繰り返しているとポンッとタイミングよく奴が現れた。
「主様!今日はなにして遊びましょうか」
今まで僕が何を考えていたのかも知らずのほほんと馬鹿っぽく笑う奴を見れば僕の中で何かがプチッと切れたような音がした。
「今日はお前を洗おうと思う」
「洗う?わたしめは拭いてもらえればそれで…」
「いや、水洗いも大切だ」
「主様がそう言うなら」
「よし…、ならまず服を脱げ」
あぁ言ってしまった。
もう後には戻れない。
奴はポカンとして僕を見る。
あぁそうだよな、こんな馬鹿でも流石に羞恥心があるか。
やっぱりやめよう。
紳士として生きよう、そう思った矢先バサリと僕の顔に何かがかかった。
「承知しました!しばしお時間をください」
あぁ、馬鹿でよかった。
いそいそと服を脱ぐ奴を横目に僕はバスルームへと向かった。
やはり刺激が強すぎる気がする。
全部脱がせないほうがいいだろうか。
「主様!置いていくなんてひどいです!」
バンッとドアを開けて飛び込んできた揺れるそのたわわな実に僕の思考は停止した。
「…洗うぞ」
「あい、主様?どうしたのですか?お顔が赤いですよ?」
「うるさい」
ぐいっと奴を引き寄せて、温めのお湯をかける。
気持ちいいのか目を閉じる奴をあまり見ないようにして、十分に泡立てたスポンジで優しく身体を洗っていくことにした。
「主様、くすぐったいです」
「我慢しろ、綺麗にしてやってるんだ」
真っ白な背中、洗い終われば、残るは前。
くるりとひっくり返せば現れる双方の丘。
「スポンジ…いや、」
「主様?っにゃ、ん!」
ガシッと思わず両手で掴めば奴が奴らしくない声をあげたから僕は、僕が、僕のキャパシティはオーバーしたのだった。
*
気が付けばそこはベットの上で隣には奴が寝ていた。
些か残念だがあの後の記憶は飛んでいる。
「主様!目が覚めたのですね!」
「僕はどうした?」
「急にお倒れになったのですよ!やはり熱があったのですね」
「…あぁ、心配かけてすまない」
僕もまだまだ男になりきれないなと視線を下げるとそこにあったモノに思わず驚いて奴の肩を掴んだ。
「おい!服はどうした!」
「布の着方がわからないので主様に着せてもらおうと思ったのです!」
「こ、この、馬鹿杖っ!」
今回のドラコの感想
とても柔らかかった。
次回のドラコの目標
隅々まで洗う