「っ、…ん!」

響く彼女の嬌声、聞き慣れたと言ってもいい。
タイミングが悪かった。

クディッチの練習で怪我をしたので手当てをしようと医務室に来たのが運の尽きだ。
どうせまた男を連れ込んで真っ最中だろう。

僕が気まづい思いをするのは筋違いだ。
説明して他のとこでしてもらうか。

僕も慣れたものだと自嘲気に、カーテンの下から覗き込む。
一応スリザリンの先輩だとバツが悪いから確認をしておかないといけない。

が、そこには彼女一人の靴しかなかった。

おかしい。

勢いおくカーテンを開ければ彼女は驚いたような顔をして、僕を見る。

ベットの上には彼女一人で、どうやら彼女は自分で自分を慰めていたらしい。

こんなことは初めてで、僕も若干戸惑う。

「…やだ、ドラコ…、見てたの…?」
「人聞きが悪いこと言わないでください、傷の手当をしにきたら先輩が盛っていただけです」
「そんな言い方しないでよ、熱を持て余してるだけ」
「ならいつもみたく、その辺の男で発散させればいいじゃ」

言い終わる前に僕は先輩に引っ張られてドサリとベットに倒れこむ。

「あの、何を?」
「ドラコが言ったのよ?その辺の男で発散させればって」
「な!僕はそんな意味じゃっ」

ナマエの柔らかい唇が僕の口を塞ぐ、抵抗も虚しく、侵入してきた舌に僕は逆らえずただただ先輩のされるがままになる。

「…どら、こ…」

プチプチとシャツのボタンを外し、現れた豊満な胸に思わず赤面する。
下着姿は見たことがある、が、今の彼女は下着をつけていなかった。

「好きにして、いいよ…?」

その白くて柔らかい胸に先輩が僕の手を置く。
恐る恐る力を入れるととても柔らかく、男達が先輩の体に執着するのがわかった気がした。

「…あっ…ン、…もっとっぉ…!」

ぐちゃぐちゃといやらしい音が医務室に響く。
どちらの汗かわからないほど、汚れて、乱れて、
僕の理性は限界を迎えようとしていた。

それに気付いたのか先輩は脚を開いて、”そこ”を僕に見やすいように自分の指で広げた。

「ん、ドラコ、…きて…」

何人もの男が使っただろう、先輩のそこは僕の想像とは違い、綺麗な色をしていて、濡れて光っていた。

プツンと僕の中で何かが切れる。

先輩の思いを無視して、開いた脚を抱えてそこにしゃぶりつく。

予想外だったのか先輩はとても恥ずかしそうに抵抗するが、知ることか。

いつも僕が言いなりになると思ったら間違いだ。


舌を動かせば先輩から艶やかな吐息が洩れ、そこはますます濡れる。
だんだん先輩も気持ち良くなってきたのか僕の頭に手を回して押し付けるように押さえ込む。

ぐちゃぐちゃなそこを、舌で、指で、犯す。

「先輩、気持ちいいですか?」
「ど、らこぉ…っ!ん、変になっちゃ、」
「こんな、いろんな男を咥え込んだ汚いとこ、舐められて喜んでるなんて先輩は本当に変態だ」
「いじわ、る、…やっ…だぁ!ぁ、あっ、」


先輩はイッてしまったのか仰け反って中はキュウキュウと僕の指を締め付ける。

「休んでる暇なんてないですよ」
「え…!?うそ、まって、っ!ぁ」

抵抗する先輩を押さえ付けて無理矢理中に挿れて、最初から遠慮なく乱暴に突いていく。

先輩の中はまるで生きているみたいに僕を呑み込んで、うねる。

突くたびに先輩から悲鳴のような嬌声が洩れるのも僕は気持ちが良かった。

「っ、あァ!…やっ、…んっ!」

先輩の声、先輩の肌、先輩の温もり

ずっと僕が欲しかったもの。

なのにどうして僕の頬には涙が伝うんだろう。

気持ちいいのに悲しくて、僕は悔しくて乱暴に、酷く先輩が苦しむように休む暇なく突く。

優しくなんてするもんか、先輩なんて苦しめばいい。

「っ…先輩…!」
「ど、らこ…っ、ぁ、イクなら、外で…っ」

先輩の腰を掴んで奥を突く。
気持ちいいのか苦しいのか先輩の瞳からはポロポロと涙が溢れ、口からは涎が溢れていた。

「ダメですよ…っ、」
「…え…っ、?ん、!なに、いっ、…」
「中で出します」

先輩は先程とは違い少し強張った表情で僕を見る。
なんだ、そういう顔もできるじゃないか。

「や、ドラコ…っんン!…冗談、…ゃ、っめ」
「冗談じゃないですよ、何でもかんでも僕が言うことを聞くと思ったら間違いだ」


本気と伝わったのか先輩は腰を捻って僕から逃げようとするがもう遅い。
脚を僕の肩にかけて、腰を押さえて、さらに激しく突く。

「や、っやだっぁ…あっ!」
「…ッ…!」

ドクドクと先輩の中で脈打つのを感じながら、僕は自分の心がとても満たされていることに気が付いた。

「先輩が誘ってきたんだ、被害者ぶるのはやめてほしいですね」
「だからって、中で出すなんて…酷いよ」
「どうせ今まで沢山出されてるんだし少しくらい平気ですよ」
「な、中は、出されてないし、生でしたのも、ドラコが、はじ、…めて、なの!」

ポロポロと泣き出す先輩を嘲笑って僕は服を着る。

「それも本当かどうか怪しいですね、先輩みたいな汚い肉便器、使ってもらえるだけありがたいと思ってください」

泣き崩れる先輩を後に僕は医務室を出て行く。

傷付けばいい。

彼女を抱いてしまった僕は彼女にとって不特定多数の男の一人になる。

傷付いて傷付いて、僕を恨めばいい。

それが僕が選ぶ彼女に忘れ去られない方法。
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