今日、純血名家マルフォイ家に新しい命が誕生した。

歓喜に満ち溢れ、幸せの笑顔を浮かべるナルシッサと赤子が男でない事に少し不満を抱く当主、ルシウスがいた。


しかし赤子の瞳がルシウスに似たのを知ると、しかめていた顔が綻んだ。


髪は銀に近いプラチナ。


赤子ながらもその容姿は整っていて将来、必ず美しい少女になるであろう。簡単に予想出来る。



夜空に輝く星々のように美しくなるように。



星々の中でももっとも美しく輝く星(リンクス)のようになって欲しいと願いルシウスは赤子にリンクスと名付けた。





月日は流れリンクスはルシウスの願い通り聡明で美しく育った。


跡取りのドラコも生まれルシウスの心に余裕もでき、リンクスは女王様のように愛された。


教えた事はすべて覚え、本などからも知識などを収集する力。

そしてリンクスは膨大な魔力があった。



少し勝ち気な面もあるがそれも魅力の一つであろう。



ルシウスは事あるごとにリンクスが男でないのを残念がり、女である事に不満を漏らしたが次第にリンクスとドラコ、どちらに家督を継がせても良いと考え出した。



リンクスはどこに出しても恥のない立派な淑女に育った。


生まれ落ちた忌み子


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