教室につくとジョージの姿はなくて、しばらく遅れてからやってきたジョージは当たり前だがスネイプに大目玉を食らった。
それでもヘラリと笑いながら私とフレッドの机へとさりげなく座る。
「やぁ、仲直りはできたかいお二人さん」
「えぇお陰様で。どこに行ってたの?遅刻なんかして」
少し顔が熱くなった気がしたが羽根ペンを動かして必死に誤魔化した。
「マクゴナガルに捕まってたんだ」
「おいおい俺がいないのに無茶するからだぜ?」
「二人いればいいってモノじゃないけれどね」
思ったより普通に話せる、よかった。変じゃない。
安心してジョージの方を向くと至近距離でスカイブルーと目があった。
「じょ、…じ」
「リジー、スネイプがこっち見てる」
「あ…」
慌てて視線を前に戻して書かれた文字を視界にいれる。
なんで、こんなに
こんなに心臓がうるさいんだろう。
ジョージがジョージじゃないみたい。
だっていつもの、ジョージは優しくて大人で
いつだって私の言いたいことをわかってくれてて
ジョージは、
*
授業が終わる鐘で私は正気に戻った。いけない、また思考が停止してたらしい。
もう今日は部屋に戻ろう。
立ち上がると優しく腕を掴まれた。
「リジー、ちょっといい?」
思わずフレッドにSOSを送るがフレッドは眉を寄せてどこかに行ってしまった。
人魚は溺れない
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