嘘から始まるキミとの距離 | ナノ


▽ もう引き返せない


本当ならその場で他のスリザリン生が出てきてハリーを馬鹿にする予定だったのだがドラコの悪巧みでサラの罰ゲームは延長されることになった。満更じゃないハリーの態度が面白かったらしい。


サラとハリーの関係を知るのはこのスリザリン生達とハリーだけだ。

サラからあまり広めたくないと頼んだのだ。ハリーもサラのスリザリンでの立場を理解してそれを受け入れた。



あれからハリーとサラは消灯までの時間ヤドリギの下で会ったり手紙でお互いのことを報告したりと連絡をとっていた。


学校内で会っても目を合わすだけで話したりはしない。



付き合ってからサラはハリーにたくさんマグルのいろんな話を聞いてとてもマグルに興味が湧いていた。ハリーもスリザリンは皆純血主義で皆ドラコみたいだと思っていたがサラのような子もいるのだと驚いていた。



「ねぇサラ、僕ら付き合ってからまだデートしてないだろ?」

いつもの様にヤドリギの下でハリーが少し緊張しながら囁いた。


「次のホグズミート一緒に回らない?」

ハリーの誘いはとても嬉しかったがサラは少し悩んだ。ホグズミートは皆行く。皆に関係がバレてしまうリスクが大きい。

サラの困り顔に気付いたハリーが優しく微笑んでサラの手を握った。


「大丈夫、僕に任せて。サラが困るような事なんかにならないから」


ハリーの自信ありげな声と瞳にサラは彼を信じることにした。



「楽しみだわ」

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