ジュリアに会いたかった。

ポッターと本当に付き合っているのか聞き出したかった。

彼女の気持ちを知りたかった。

彼女の気持ちがそう簡単に変わるはずがない。

彼女が愛してる男はこの僕だ。

そうだろう?ジュリア。


扉が開いた。

久しぶりのジュリアだ。

僕は思わず抱き締め、いつものようにキスをしようとしたら


「やめて」


ジュリアから拒絶の言葉がでた。


どうして


何故、僕を拒否する?


深い深いキスをする。
また彼女が僕を求めてくれるように。


なのに


彼女は「やめて」としか言わない。


彼女は本当にポッターを好きになってしまったのか?


僕の中の感情が煮えたぎる。


そんなの 認めない。


ジュリアは僕のモノだ。



身体はきっと覚えているはずだ。
ジュリアが、いったい誰のモノなのか。


久し振りのジュリアの身体に僕は柄にもなく夢中になった。


白磁器のように白い肌は吸い付くように滑らかで、燃えるような深い赤毛がよく映える。

ジュリアから漏れる声に僕の理性が狂っていく。


ふと思った。


ジュリアはポッターに抱かれたのだろうか。

考えただけでも発狂してしまいそうだった。


彼女に、僕のモノだと刻印をおすように荒々しくジュリアを抱いていけば彼女の嬌声が嗚咽に変わった。


彼女は 泣いていた。


僕に抱かれるのはそんなに嫌か?

もう僕を愛してないのか?

ポッターが好きなのか?


どうして


キミが遠いんだ。


届くことはない
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