(赤丸前提ハロウィン)
「トリックオアトリート!お菓子くれなきゃ悪戯するぞ!」
「あぁ、ほらよ」
「おっ!流石ジャッカル」
今日は待ちに待った10月31日。
そうハロウィン!
まさに俺の為にあるような日だろぃ?
そんなわけで今日はとことんお菓子狩りに徹しようってわけ!
まずはジャッカル。
ジャッカルからあっさりお菓子が出てきたのは、まぁ想定内。
「お前女子からも貰っといてまだ貰う気か?」
「たりめーだろぃ?最後にレギュラー陣から貰って終了!」
「…よくやるよ」
「じゃ、俺次行くから!」
「はいはい」
次は誰から貰おうかと悩んでいるときに、前方から比呂士がやって来た。
「おや?丸井くんではありませんか」
「あ、比呂士!トリックオアトリート!」
「…そういうことですか」
仕方ありませんね、とポケットからすぐに飴を出してくれた。
比呂士ってマジで紳士だな!
これも想定内だけど。
「へへ、やりー」
「丸井くんは全員分回る気なんですか?」
「そーだぜ?まぁ、真田あたりは期待してないけど」
うん、マジで期待してない。
ま、その時は
悪戯をさせていただくまで、
だけどな!
「そういえば先程、図書館に柳くんがいましたよ」
「お、図書館な!行ってくる!」
「はい、くれぐれもお静かに」
「わーってるわーってる!」
比呂士の小言はさらっと受け流して図書館まで行くと、ちょうど柳が中から出てきた。
「ぐっどたいみーん!」
「お前が来る確率、100%」
「あは、バレてた?」
当たり前だろう、
と頷きながらポケットに手を入れチョコを1つくれた。
「え、これ」
「なんだ、お菓子巡りをしてるんじゃなかったのか?今日はハロウィンだしな」
「うわー何でもお見通しかよぃ。さんきゅ」
「俺を誰だと思ってるんだ」
「参謀様様デシタ」
柳がチョコを持ってたことは意外だったかもしれない。
まぁ、俺がくるって分かってたから用意したんだろうな、多分。
「次はどこに行くんだ?」
「あー…決めてねぇ。どこにいるかわかんねーんだもん」
「赤也の所は行ったのか?」
う…赤也か…
「行きたくなさそうだな」
「あ、あいつは…最後に決まってんだろぃ…」
「ほぉ。幸村なら花壇にいたぞ」
「え、幸村くん!?よし、行ってくる!!じゃーな!」
「あぁ。(赤也に何かされる確率、98%ってとこか)」
何か言いたげな柳はまぁ…
…放置ってことで。
次は俺の大好きな幸村くんだし!早く行かねーとな!
…ってことで、
廊下ってことも完全に忘れて全力疾走していた俺は前方から来た奴にも気付かず思いっきりぶつかってしまった。
「ぉわっ!…ってて……悪ィ、大丈……(しまった)」
「…前方不注意、尚且つ廊下を走るとは…」
やばい、やばいやばいやばい
「たるんどる!!」
…丸井ブン太、終了のお知らせ。