※一線越えてはないけど一応注意
※少々マニアックです
※↑2点踏まえ自己責任でどぞ!
---
「先輩の弱点を探しまSHOW!」
「…は?」
「ってことでさっそく」
突然わけの分からないことをいい放った俺の馬鹿な後輩、もとい俺の恋人。
「いやいや待てよ意味わかんねーしお前のノリもわかんねーよ」
「はいはい、じゃ動かないでくださいねー」
「バカ也のくせにスルーすんな」
ジリジリと近寄ってくる赤也のワカメみたいな頭にガンっと一発。
「ってぇ!!な、何するんスかぁ…っ!」
「生意気なお前が悪い。大体急に何だよ弱点って」
「まんまですけど?先輩の弱いトコロ!気になっちゃってー」
そもそもの原因である冒頭の言葉の意味を問いかけるが、いまいちよく分からない。
それどころか目の前にまで迫ってきて、いつになく真剣な表情で見つめてくる。
肩を押され、完全に不意打ちだった俺はあっさり赤也に押し倒されてしまった。
「う、わっ!い、いきなりびっくりすんだろ…っ!!」
「まずは顔…」
「は?ちょ、赤…っ!」
つ、と頬を指で触られその感覚に思わず息を飲む。
「あ、赤也…?なにやって…」
「何ともない?」
「何ともって…別に…」
何ともないわけねーだろぃ!
突然こんな状況になって
心臓破裂しそうだっての…!
一旦俺の顔から指を離し、少し悩んでから今度は首を触り始めた。
「せんぱーい、首はぁ?」
「っんなこと聞かれても…っ」
「どう?」
「ふ、やめろ、よ…くすぐってーから…っ!!」
「うーん違うか」
まずい。
なんか、何となくこいつが見つけたい"弱点"てのが分かった気ィする
だとしたら困る
すっげー困る
早く赤也にやめさせねーと…
「な、なぁ赤也…?」
「なんスかぁ?」
再び触ってた手を離し、次に触る場所を考えている様子。
「もういいだろぃ?やめよーぜ」
「嫌ッスよ!先輩の弱点見つけるまではやめません!」
「い、いやほら…そんなのねーからさ…時間の無駄っていうか…」
赤也をやめさせるのに必死な俺は、知らぬ間に墓穴を掘ってることに気付かな…いや気付けなかった。
「…なんで急に抵抗し始めたんスか?」
「え」
「それってー弱点あるけど知られたくないからやめさせようとしてるように聞こえるなぁ」
今まで見たことないってくらい最高の笑顔で俺に近付く魔の手。
「そ、そんなことっ─ひゃ!」
"ねぇ!"と続くはずだった俺の言葉は赤也の手によって甘い声に代わり突然のことに大袈裟なくらい体が跳ねる。