例えばの話 | ナノ


※会話文/赤丸
※難しい話してるように見えるだけで実際いちゃついてるだけ


「例えば俺が女だったらどうする?」

「また唐突ッスね…そんなのわかんないッスよ…」

「だから、例えばっつってんだろぃ!」

「えぇー?そッスねー…かわいいと思いますよ」

「今でもそれ言うじゃん」

「だってかわいいんスもん。俺のこと怒らしたかもって思うと先輩不安になるでしょ?」

「…そりゃ、…まぁ」

「そん時の泣きそうな顔とかすっげぇかわいくて大好きッス」

「はぁ!?た、ただの変態だろぃ…つかお前最低…」

「へー、だったら別れます?」

「…ばか、しね」

「ほらかわいい」

「〜っ話がズレてる!!俺が女だったらどうなんだよ!外見の問題じゃなくて!」

「あー…てか外見じゃなくてってどういうことッスか?」

「えっ…いや……嬉しい、とか」

「なんで?」

「なんでって…女の方が何かと都合がいいっていうか…」

「どんな都合?」

「っどんな…って……胸があったり…彼女ってちゃんと…言えたり…」

「…っふ、くく…」

「赤也?」

「ふ、ははっ…」

「なっなんで笑ってんだよ!」

「だって…やっぱかわいくて…っはぁ、そんなことッスか」

「そんなことって…俺はっ」

「そんなことッスよ。だって俺は、丸井先輩が好きなんスもん。そりゃー女子だったらもっと楽しいことも出来たかもしんないッスけど、そんなの考えらんない。今の丸井先輩との方が気楽で楽しいよ」

「…それ、ほんと?」

「嘘ついてどーすんの?先輩が男なおかげで一緒に部活できるしー、簡単にお泊まりできるしー、あ、一緒にお風呂も入れるッスね!ほらいいこといっぱい!ね?」

「…お前と一緒の風呂はヤだけど」

「え、あれ」

「でも…よかった。女の方がいいって言われたらどうしようかと思った」

「言うわけないっしょ!だって先輩は今のままで格好いいもかわいいも持ってるんスよ!最高じゃん、俺の恋人」

「そんなこと言うのお前くらいだっての…あー赤也がバカでよかったー!!」

「えっ褒めたのにひどい」

「へへっあかやだいすき」

「っ…それ言えば何でも許されると思ってんでしょ…俺も先輩だいすきッスけど」


(え、許されねぇの?)
(許しますケド何か!)


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