それは甘くて、特別な。 | ナノ


("悩みごと?"の続きだったり)
(読まなくても差し支えなし!)
(一応赤丸VD)



只今通学途中、
切原赤也14歳!


そして今日は青空が広がる晴天!少し寒いけどそんなの気になんないくらい俺は気分がいい。


ここでいきなりっスけど問題!


はい、今日は一体
何の日でしょーかっ?


正解はー…


「おーっす赤也」

「あ!丸井先輩っ!!はよッス!」

「…やたら元気だな」

「あったり前じゃないっスか!!だって先輩、チョコくれ─」

「わあーっ!!ば、バカ大声で言うなっ!!」


そう、正解は
バレンタインデー!
世の男達が一年に一度浮き足立つあの一大イベント!!


今年は嬉しいことに丸井先輩が俺にくれるってことで、朝からテンションがウザい位な俺。


「へへっ、照れた先輩かわいー」

「っぅ…うっせー照れてねーよばーかばかばか!!エロガキ!ワカメ!!」

「ちょっ、終盤酷すぎッスよ!?」


いくらテンション高めな俺でも流石に凹む。


口が悪いのがなけりゃ、文句の言いようがないくらい可愛いお姫様なんだけどなー…


「…赤也」

「へ、はい?」

「…部活終わったら…俺んちな」


…え、え?
なにこれ、
なんのご褒美これ。


少し顔を赤らめて恥ずかしそうにしてる先輩。俺より少し背が低いから必然的に上目遣いになっている。


「…おい、何固まってんだよ」

「え、あ、はい!」


あっぶねー
落ち着け俺…!!
ここで抱きついたら
俺の命がなくなる…!!


「はぁ…じゃ、一緒に帰ろうな」

「もちろんッス!!」


いつになく素直な先輩が新鮮で尚更機嫌がよくなった俺に先輩は若干引き気味だったけど正直今の俺にはどうでもよかった。


***


朝の出来事から時間は経ち、待ちに待った部活の時間。


あーこれが終われば
先輩と帰ってー
先輩の家行ってー


やべー
考えるだけで楽しい!


「…早く終わんねーかなぁ」


思わずボソッと呟いた。
…それがいけなかった。


「へー赤也、俺の前で言うなんていい度胸だね」

「え…ゆ、幸村部長っ!!」


や、やばいやばいやばい
いつからいたんだこの人!?
流石に魔王も顔負けするぞこの笑顔はっ!!


「んー赤也が変なこと考え出してからずっといたけど?しかも魔王だなんて…ふふ、随分命知らずなこと言うんだね」

「読んだんスかっ!?」


なんで全部分かるんだこの人は…


「赤也が分かりやすいからだよ。まぁでも今日は許してあげる。」

「え?」

「早く帰りたいなら、ちゃんと部活やってね」

「っ…は、はい!!」


何を隠したって部長の前では無意味みたいッス…


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