格好いいなら | ナノ


※赤←丸/会話文
※赤丸だと言い張る。


「なぁ、俺って格好いいよな」

「え、いきなりなんスかその発言」

「格好いい、よな…?」

「あー…まぁ、格好いいんじゃないッスか?女子から見れば」

「例えばどこが?」

「んー…菓子作るの上手いとかー、なんでも食べてくれるとかー、あとは…テニス上手いとか?」

「そっか…そうだよな…俺ってやっぱ非の打ち所がないくらい完璧だよな…」

「そこまでは言ってませんけどね」

「てことはさ、彼氏にしたい?」

「あーそうなんじゃないッスかぁ?丸井先輩が彼氏なんて自慢物っしょ」

「だよなぁ…嬉しいはずだよなぁ…」

「つーか何スか、さっきからすっげーナルシ発言ばっか」

「本当のことだろぃ?」

「いや、うん、そうだけど。そうだけどさ。急にどうしたのって俺は聞いてるんスよ」

「…じゃあ言うけど、結論俺って格好いいわけじゃん」

「はぁ…それで?」

「俺がお前の彼氏でも別によくない?って話」

「………え?あの、え?」

「だからぁ、好きだって言ってんの」

「……、ええっ!?」

「そんなに驚くなよ。彼氏だったら自慢レベルなんだろぃ?」

「だだだってそんな…初めて知ったし…!!」

「いらない?」

「な、何がッスか?」

「俺」

「!…〜ぃ…いり、ます」

「へへ、そっか(にこ」

「〜っ……あの!」

「ん?」

「さっきのは、女子的な意見なんで」

「女子的な意見?」

「つまり俺的な意見で言うなら、」


(先輩は、かわいいよ?)
(なっ…!)


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赤丸ですよね。
え、違う?
いやいや、赤丸ですって。


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