2 | ナノ


えーと確か…。
リデュースが無駄を無くす、リユースが…無駄と思うものは…無駄やない、ほんでリサイクルがー…


…なんやったっけ?
無駄が…いやちゃうな…
無駄のないものから…


「…更に無駄のないものを生み出っ!!!」

「った…」

「す、すまん大丈夫か…ってえ!?」

「…謙也さんやないですか。」


あーあかんあかん
まさか財前にぶつかるなんて…。
めっちゃ機嫌悪そうやんか!!


「わ、悪い考え事しとって…」

「考え事?まぁ…いいっすけど。何考えとったんですか?」

「へ…あ、いや…」


言ってもいいのだろうか。逆にバカにされる気しかせぇへんのやけど。


「…三つのR。さっき意味白石に教えてもらってん」

「三つのR?……すいません謙也さん。それ俺に教えてくれません?」


なんや笑いを堪えながら言うてくる財前を不思議に思いながらも言うことにした。


「まずリデュースやろ、無駄を出さない。次にリユース、無駄と思うものは無駄やない。最後にリサイクル、無駄のないものから…」

「…もう、えぇっすわ…っはは」

「っ…な、なんで笑っとんの?」


普段あまり笑わない財前が声に出して笑うなんて余程面白いんやろうけど…けど!


「笑うとこちゃうわぁっ!!」

「笑うとこ、めっちゃ笑うとこっすわ」

「は!?」


意味分からん…
こいつの言うことは訳分からへん


「意味、間違うてますよ。」

「……へ?」

「リデュースは廃棄物を出さない、リユースは再使用、リサイクルは再資源化」

「…ちょ、え?」

「せやから、部長に遊ばれたんすよ、謙也さんは」


遊…ばれた?
え、なにこれ…
俺めっちゃ恥ずいやんかああ!!!


「はーおかしい。大丈夫すか謙也さん?」

「…!」

「まぁ良かったやないですか、言ったのが俺で」

「よ、良くなっ…!!」




どうしても、っちゅーなら秘密にしてやっても?




「っ!?…あ、あほおおおお!!」

「ま、しゃーないっすわぁー」


ニヤっとした笑みを浮かべて財前は歩き去っていった。


…ちゅーか


「白石のせいやああああっ!!」


(っ!!なんや寒気したわ…謙也気付いたんか…?)
(白石…会ったら覚悟しとき…)



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