どうしよう隠しきれない | ナノ

あれから結局
先輩と屋上でサボって
一緒に部活に出ることに。


「ほら早くしねぇと置いてくぞ」

「ちょ、待ってくださいよっ!!」

「あ…部室まで競争な」

「えーまたッスか?」


勝負事好きだなこの人…
あ、朝自分から言っといて
俺に負けたからか。
先輩プライド高いもんね?


「今度は負けねーしっ!!」

「へぇ…負けたらどうするんスかー?」

「だーから、負けねぇっつってんだろぃ!!」

「いーやっ俺が勝ちますって。先輩体力ないッスからねー」

「っ黙れバカ也!!それが先輩への態度かよぃっ」


むーって効果音が付きそうな顔で
俺を睨んでくる。


いや…
すげー可愛いだけなんスけど…
なんかこのまま
ぎゅーって抱きしめたい…


俺やっぱ重症かな。
あ、病名が必要だよね。


んー…丸井先輩病?
長いな…丸井ブン太病?
あんま変わってないか。


じゃあー…


「丸井シンドローム!!」

「は?」

「え?」


うわやべぇ
変なこと考えてたら
声に出しちまった…


「なーに意味分かんねーこと言ってんだよぃ。つーか、シンドロームって意味分かって言ってんのか?」

「メタボリック?」

「テメェ喧嘩売ってんのか。」

「や、やだなぁそういう意味で言ったんじゃないッスよ!!」


あっぶねー
せっかく仲が戻ったのに
怒らせるとこだった。


「あ、先輩!」

「な、なんだよいきなり」

「普通に勝負してもつまんないし罰ゲームつけましょうよ!!」

「罰ゲーム?やだよめんどくせぇ」


言うと思った。
でもそんなの想定内だし?


「へー…しないんスか?分かった、先輩負けるかもしんないから嫌なんでしょー?」


すんごい笑顔で言ってやった。


「…は?誰がいつ負けるとか言ったよ。やるに決まってんだろぃ」

「よっしゃ!じゃあ負けた方は勝った方の言うことを聞くってことで!!」

「ぜってー勝つ!!」


先輩負けず嫌いだもんね。
でも残念
この勝負俺の勝ちっ!!

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