記念打 | ナノ

だれもしらない



※仲の悪い兄弟です。









その男は、何かと理由を付けてテルドにちょっかいを出していた。
可愛い可愛いと言ってはテルドを構い、隙を見て攻撃をする。その度、テルドが抱く憎悪心は強くなっていくばかり。しかし、どうやっても倒せない。何度挑んでも、何度仕返ししてもダメージは無に等しかった。むしろ、更におちょくられるだけだった。

「何でもない」

男が決まって言う台詞だった。
彼はよく退屈そうな顔をする。今の自分に満足していないのか、それとも満足しきった顔がそれなのか。どちらにせよ、それはテルドに大しての侮辱だと今更思う。どう足掻いても、自分には届かない地位なのに。

「一体何なんですか、俺の事馬鹿にしてるんですか」
「何、いきなり。今君と話す気分じゃないんだけど」
「簡単にその地位を手に入れて、勝手に俺の人生変えて、あげくに人の事馬鹿にして」
「・・・僕が君の事引き取らなかったら、君は今頃刑務所の中だよ」
「俺はそれで構いません」
「もし俺が止めなかったら君はハンター証も手に出来なかったし、自由だって無いし、きっと美味しいご飯だって手に入らないよ」
「構いません」
「僕と一緒にいる事だって叶わなかった」
「俺はお前が大嫌いなんだよ」

パリストンは彼を一瞥しただけで、何も咎める事は無かった。彼の目は光を宿してはいなかった。

「奇遇だね。僕も君の事、大っ嫌い」

何か、針の様な物が胸に深く刺さった様な感覚を覚える。イルミの針だって、こんなに痛いと思った事は無い。
分かっている。ただの、我儘だ。

「(今更、言えない)」
「(馬鹿だな、君も、僕も)」

誰も知らない。誰も気づかない。誰も、言えない。

((こんなやつを、好きになったなんて))








・あとがき
ぬた。様から頂きました2万打リクエストをやっと完成・・?なのでしょうか、これは。かなりグダグダな感じになりました。ほんとgdgd
perfumeのpuppy love(ツンデレーション)の歌詞での文、というリクエストでしたが、これは酷い出来に・・・涙
仲が悪いこの2人は本編でもちょくちょく出てたのであまり違和感は無かった・・・と、思い・・・ます・・・。そして歌詞をあまり反映出来なかったという悔しさ。ぬおおおおおん!

この度は、こんな雑な文を申し訳ありませんでした!なんせ、歌を元にしたリクエストは初めてだったもので笑

リクエストを下さったぬた。様、どうもありがとうございました。



10/22/2012




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