◆◆スキット集4






スキット@ 【スノウと海琉】


___スノウ料理当番の日



「…。(ムスッ)」


修「?? 何してんだよ、こんな所で。」(チラッ)




…………
……………………



海「……!」(スノウに近付く)

「ん? あぁ、海琉か。…ふふ。またつまみ食いに来たのかい?」

海「(コクコク)」

「ふふ、仕方ないなぁ…?皆には内緒だよ?」



…途中経過の料理を味見させてあげる…



海「…おいしい…!」

「ははっ、純粋なお褒めの言葉、ありがとう?」(ナデナデ)


………………………
…………



「…お前の所のアレはどうにかならないのか。いつもいつもつまみ食いに行ってるぞ。」

修「はー…。海琉のやつ、食い意地だけは張ってるからなぁ…?」

「その上、スノウの料理当番の時にだけしか行かないみたいだぞ。」

修「は?それは聞き捨てならない話だな。」

「知らなかったのか?」

修「あいつの動向を一々把握してる訳ないだろ?」

「毎度毎度来られてたまったもんじゃない。」

修「…いや、待てよ?あんた、毎度毎度こんな覗き見のような事してるのか?」

「…。」

修「…こっちもこっちでヤバい奴だな…。」














スキットA 【スノウと海琉 その2】




___別のスノウ料理当番の日



海「……手伝う…」

「お、海琉。よく来たね。」

海「…なにすれば良い?」

「そうだね…?じゃあ、このお野菜洗っててくれるかな?」

海「うん…!」

「あ、こっちは煮てる途中だけど…煮汁の味見良いかな?」

海「やる…。」(ゴクリ……コクコク)

「ん。君のお眼鏡にかなったみたいだからこのまま煮詰めるね。」

海「…おいしかった。」

「ふふ…。うん、君の表情で分かったよ?」


二人ともニッコリ













スキットB 【スノウと海琉 その3】




___別のスノウ料理当番の日



♪」(料理しながら鼻歌)

海「…その歌……」

「あぁ、来てたのか。ははっ…。聞かれてたの分からなかったよ。恥ずかしいな?」

海「たまに…料理の時に鼻歌が聞こえるけど…。なんて歌…?」

「“羽”っていう名前を付けられた歌だね。海琉は、もし自分のその背中に羽や翼があるとしたらどこに行きたい?」

海「…考えてみたこともないけど…、うーん…?」

「無いなら無いで良いよ?」

海「…もし、翼があっても…おれは、あの人やスノウと離れない…。一緒、に…いたいから…。」

「…! そっか…、君の答えを聞かせてくれてありがとう? さっき鼻歌で歌っていた歌はね?もし自分が白い羽を手に入れたのならどこに行くんだろう、ってそんなことを歌った歌なんだよ?」

海「…?歌詞があるの、聞いたことない…。」

「ふふ。いつも鼻歌で済ませてるからね。聞いたことないかもしれないね?」

海「…今度でもいいから、聞いてみたい…。」

「私、歌は下手だよ?」

海「ううん…そんなことないと、思う…。鼻歌でも…あんなにうまいから…。」

「ありがとう。」

海「どう、いたしまして…?」






……………………
…………





修「…羽?ありがちな名前すぎて分からないな。」

「…結局、お前も覗き見の常習犯になってるじゃないか。」

修「海琉の監視だ、監視。あんたと一緒にするな。」

「…チッ。」

修「しっかし…本当に毎回居るんだな、海琉のやつ…。」

「だからどうにかしろと言っているだろうが。」

修「ちなみにあんたはあの歌、何度も聞いてるのか?」

「(話が変わりすぎだろ…。)あぁ、歌詞を伴ったものを何度か聞いている。確かにそんな歌詞の歌だったな。」

修「羽…、はね…。」

「…あの歌は、スノウにとって大事な歌らしい。」

修「へぇ?また今度本人に詳しく聞いてみるとするか。」












スキットC 【スノウと海琉 その4】





___別のスノウ料理当番の日



海「…あ、火がない…」

「あぁ、それなら任せてくれ。」(指パッチン)


…ボッ!!


海「…すごい……。」

「ありがとう。」




────数分後


海「あ…」

「??」

海「水…」

「あぁ、野菜洗いたいのか。…確かに近くに水場はないね。じゃあこれでどうだい?」(指パッチン)

海「す、すごい…!!」

「ふふ。そんなに喜ばれるなんて、術師冥利に尽きるね?」

海「術って、むずかしいからおれは苦手…。」

「無理に勧めようとは思わないけど、術があることで戦術の幅も広くなってくるから、もし興味があれば教えるよ。…………あ、でも。私は晶術は使えなかったんだ、ごめんね?君がこの世界の住人だって忘れかけていたよ。」

海「……。もし、学ぶことがあるならスノウが良い…。」

「!! ふふ、そっか。じゃあその時が来たら頑張って教えるよ。なるべくこの世界にもわかりやすい様な言葉でね?(晶術の勉強……してみようかな…?シャルティエにでも今度聞いてみよっか。)」(ナデナデ)













スキットD【その違いは?】





修「なぁ、スノウ。」

「?? どうかしたのかい?修羅。」

修「あぁ。少し、あんたに聞きたい事があってな。」

「聞きたい事?」

修「深い意味は無いから、意味なんて考えずに答えたら適当に流して欲しいんだが……、もし、あいつ……ジューダスの奴がお前に僕の為に死んでくれ≠ニ言われたら。…あんたならどうする?」

「(ムスッ)」

『(物騒な話ですね…?)』

「心理テストの類かな?その質問なら簡単だよ。彼に死ね≠ニ言われたなら、すぐにこの心臓に刃を突き立てよう。だから答えは死ぬ≠セね。」

修「…えらく早い答えだな。理由は?」

「彼が私に死ねと乞うという事は、何かしら彼の周りで起こってるんだろうし、何かなくとも彼の中で何かあったんだろう。彼が、私が死ぬ事で幸せになれるというなら喜んでこの命を差し出そう。」

修「…あんた、いつか身を滅ぼすぞ。……いや、すまない。あんたは……そうだった、な…。」

「ふふっ。もう遠い昔の話だよ?それ。」

修「なら、質問を変える。もし俺があんたに俺の為に死んでくれ≠ニ言ったなら。あんたはどうする?」

「勿論、死ぬよ?」

修「おいおい…迷いがないな。」

「でもその時は、ちゃんと君に理由を聞くよ。それで理由を聞いた後は吟味して…そして精査して、それから死ぬかどうかを決めると思う。」

修「ほう?またこれは…あいつとの差が出たな。理由は?」

「理由?」

修「なんであいつの時は理由も聞かずに死を選ぶんだ?そして俺の時はちゃんと聞いてくれる、その理由。」

「うーん……。」

「……。(ムスッ)」

『(ドキドキ)』

「…ふふっ。そうだね?レディとは長い付き合いになるから、彼の性格はこれでも把握してるつもりだ。彼が理由もなくそう言うと思えない。ならば、彼の苦しみを早く、そして少しでも楽に出来たなら…。きっとそういう理由があると思う。」

修「あいつが操られてる可能性とか考えないのか?偽物があんたに言いよってきたり、とか。」

「無くはないけど。……ふふ!その時も簡単な話さ。私が彼を…レディを見間違えるはずがないだろう?前前世からの大事な人なんだよ?そう簡単に騙せると思わないで欲しいね!」

修「だが、それだと操られている場合の説明になっていない。」

「…そうだね。操られてるなら…、きっとどこかに穴があるはずだ。彼じゃない、その何かが。偽物はやっぱり偽物でしかない。彼じゃない何か≠見つけた時。その時は一度立ち止まるだろうね。」

修「えらい自信だな?」

「ふふっ。何年見てきたと思ってるんだい?彼の知らない事は無いと思うよ?」

修「ふーん?じゃあ最後に聞くが…あいつの好きなやつって誰か知ってるのか?」

「それは勿論!絶対に忘れてはならない事だよ!」

修「(あー…何となく読めたな…。)で、誰なんだ?」

「マリアンさ。君も知ってるだろう?」

「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……。」(ガックシ)

『……もう、スノウったら…。』

修「クスクス…。あぁ、そうだったな?マリアン、だったな。」(チラッ)

「うん。今世では会えないだろうけど……来世では、二人に幸せになって欲しいよ……。切実に、ね?」

修「じゃあ、俺らは来世で会って結婚でもするか。」

「ははっ!君もそういう冗談を言ってると、君を慕う他のレディ達を悲しませるよ?」

修「結構、俺は本気だが?」

「おやおや。では、来世で会って、君のアプローチ次第…と言っておこうかな?」

「っ!?」

修「クスクス…!!その言葉、忘れるなよ?スノウ。」

「分かったよ。来世で会って、もし君が私のことを見つけられたなら、ね?」

修「絶対に見つけてみせるさ。俺のお姫様?」

「全く……相変わらずだね、君は。」

修「例え、あんたに記憶がなくとも。絶対に見つけてみせるさ。」

「その時は、君のアプローチを楽しみにしてるよ?」

修「クスクス…。」













スキットE【来世の話】





「っ、スノウ…!」

「??」

「その…」

「どうしたんだい?そんなに慌てて…。君らしくない。」

『ちょっとちょっと!スノウ!さっきの話、どういうことですか?!』

「さっきの話?」

『来世で修羅と結婚するって話ですよ!!』

「あぁ、その話…。でも、彼はああ言ってるけど、恐らく冗談だと思うよ?半分笑ってたし。」

『えぇ…?(結構本気だったんですけど…?)』

「……。お前は…」

「??」

「お前は…!何も分かってないっ!!」

「へ?」

「僕の事を知ってるなんて言ってたが、全然僕の事を分かってないじゃないか!」

「う、うん?」

「僕が…マリアンを好きなどと……。」

「…? そうだろう?君の心は彼女に向いていたはずだ。」

「だから、それが───」

修「スノウ!ちょっといいか!」

「あ、うん!分かった、今行くよ!……ごめん、レディ。少し行ってくるから後で聞かせてくれ!」←修羅の方へ走っていく

「あ…。」

『坊ちゃん…。頑張って下さいよ…!?あんなやつなんかに取られたらダメですからね!?』

「……。」(拳ギュッ)















スキットF【修羅の事】




別の日───



修「なぁ、スノウ?」

「ん?」

修「正直な話、俺の事どう思ってる?」

「君の事かい?」

修「そうだな。あんたの口から率直な感想が聞きたくてな。」

「と、言われてもねぇ…?君は元々敵側だったし…。でも私に情報を教えてくれて……」

修「ふむ。」

「理性的かと思えば、欲に忠実な時もある。たまに見る行動がそんな感じ…と言えばそうかもしれないね?」

修「へぇ?他は?」

「後は…優しい人、ではあるかな?」

修「お?」

「誰かの助けが必要なら、君は手を伸ばす方の分類に入る。それが誰であっても……という所を見れば、君は充分、カイル達の様な側の人間だ───という見方も出来る。……私と違ってね。」

修「?? どういう事だ?あんただって誰彼構わず助ける側の人間だろ。」

「…ははっ。いや、私は────。ううん、これを言うのは止めておこう。」

修「??」

「(仲間たちの前では偽善をする……悪役タイプなんだよ、私は…ね。)」













スキットG【修羅の事 その2】




修「で、俺の事どう思ってる訳?」

「まだ言われ足りないのかい?」

修「あぁ、全然足りないな?」

「全く…。そうだね…?海琉の親代わり。」

修「他。」

「…………かっこいい。」

修「お?もっともっと。」

「あぁ、それから可愛らしいね?」

修「はぁ?」

「……ぷっ。」

修「(…なんか今、笑われたな…?)おいおい、どこを見て俺が可愛いって?」

「だってそうじゃないか。こうやって人に意見を強請る姿は、他から見たら可愛らしいと思うよ?私だって見ているだけだったら可愛らしいと思ってたかもしれないね?」

修「はぁ…?……全然、嬉しくねーんだけど…。」

「ふふっ。そうやって拗ねる姿も可愛いって言うんだよ?」

修「あー!もう、やめだやめ。」

「ふふふっ…!!」

修「俺は、あんたにカッコイイって思われればそれで良いんだよ。」

「それなら君のその課題はクリアしてるね?充分、君はかっこいいよ?見目麗しく、そして優しい。これ以上に良い人間なんて中々お目にかかれないと思うよ?」

修「…あんた、それで何人口説いてきたんだ?」

「クスクス……酷いなぁ?君のお願い通り、率直な感想を述べた≠ワでだよ?」←笑顔

修「はぁぁ…/// 俺の負けだよ…。」

「はははっ!!」














スキットH【さっきの話。】





修「…………なぁ。」

「今度はなんだい?」

修「いや、さっき言いかけたことが気になってな。」

「(コクコク)」

「……レディもか。」

修「あんなに他人を分析出来るのに、自己分析は苦手なんだな、と思ってな。」

「え?」

修「あんたが自分自身をどう言おうとしてたか、俺には分からないけど…。だが、これだけは言える。……あんたはお人好しの部類に入るってこと。」

「……!」

修「じゃなかったら、敵だった俺達をこんなにも快く受け入れられないだろ?」

「それは……君達が私に敵側の情報を教えてくれていたから───」

修「なら、何故セルリアンがあんたの偽物として出て来た時、殺さなかった?」

「彼女は〈赤眼の蜘蛛〉の被害者だ。敵だとしても──」

修「なら何故、花恋があんたに抱き着いて来た時に無理矢理にでも振り払わない?」

「それは、女性に手荒な真似なんて…」

修「はぁ…。だからあんたはお人好しだって言ってんだよ。結果、あんたは誰も傷つけちゃいない。」

「……ははっ…。私も焼きが回ったかな?前世では無類なき悪逆非道を尽くしてきたというのに。」(視線そらせる)

「……お前は、悪逆非道などしていない。」

「??」

「お前はずっとそう言い続けているが…、お前がやった飛行竜強奪事件の時も、中に居た搭乗員は誰一人として死人はおろか…怪我人すら居なかったはずだ。全て気絶させられていた痕跡があった≠セけで。」

修「あんた、そんな事してたのか。」

「だから言ってるだろう?悪逆非道を尽くしてきたって。まずは一つ、窃盗罪が出てきたね?」

「……。」

「後は神の眼を強奪したり、船を強奪したり。後は…そうだね…?ストレイライズ大神殿に居た聖職者たちをこの手で黙らせてきたり…。」

「それはっ…!だが、結局お前は誰も死人を出していないっ!!」

「充分、恐喝罪に入ると思うけど?」

修「おー。あんた、結構派手にやってたんだな。」

「まぁ、あれくらいやらないと前世で悪役として名を馳せないだろうしねぇ?やれることは全部やってきたつもりだよ?」

「だが…、お前は僕の肩代わりを…」

修「…! 本当にあんた、スノウの言葉を信じてるんだな…。少し驚いた。」

「は?」

修「普通、知り合いだろうがなんだろうが…、私があなたの悪い事を肩代わりしてます≠ネんて言われて、『はい、そうですか』なんて信じないだろ。特に未来に起こること全て知ってます、なんて……鼻で笑うしかないだろうに。」

「僕は…親友であったモネを信じる。それに、あの光景を何度振り返ろうと、変な事は沢山あった…。だから僕はスノウの言葉を信じられるんだ。」

「…ふふっ。なんか、くすぐったいよ。」

修「で?今世ではどんな悪逆非道をこなしてきたんだ?」

「え?……………………あれ?今世で、何か…したっけな?」

「だから言ってるだろうが。お前は悪逆非道などしていない、と。」

「恐喝…?窃盗…?不法侵入……?…あれ、おかしいな。今回、何もしてない…。」

修「ほう?なら良いじゃねえか。前世は前世。今世は今世だ。今のあんたは、まっさらなあんただ。」

「…! ふふっ!そうか……、そうか…っ!」(泣きそうな顔で笑う)

修「…!」

「……。」(悲しい顔)














スキットI【修羅の好きな物】





「お、修羅ー?」

修「ん?どうした?」

「今度食事当番が回ってくるんだけど、君の好きな物を聞いておこうかと思ってね。」

修「俺の…?」(少し感動してる)

「……逆に嫌いな物はなんだ。」

修「なんであんたにそんな事教えないといけないんだよ。」

「お前の皿に嫌いなものを入れるために決まってるだろう?」(睨む)

修「ぜってぇ、言わねぇ。あんたに絶対言わないからな?」(睨む)



視線、火花バチバチ



「はいはい。ケンカなら後にしてくれないかな?」

修「っつってもな…?俺、何でも美味しく感じる質なんだよなぁ?」

「へぇ?好き嫌いがない事は良いことだからね。特にこの料理が好き、とかないのかい?」

修「まぁ、あるとすれば…旅の道中では到底食えないもんだから言わないでおく。」

「え?言いなよ。叶えられるかもしれないよ?」

修「いや…、あったらあったらで怖くて食えねぇ…。」

「……もしかして…。」

修「分かったのか?すごいな。」

「……?」

「……分かった。善処するよ。」

修「は?いや…出てきたら出てきたらで…遠慮するぜ…?流石にな…?」

「ふふっ。まぁ、楽しみにしてなよ?」

修「あ…あぁ…。」(顔引き攣らせ)

「(ムスッ)」













スキットJ【修羅の好きな物 その2】






「〜〜〜〜♪」

修「お、食事当番か………って、げっ…?!」

「あ、修羅。」

修「おいおい…まじかよ……?あんた、正気か?」

「大丈夫だよ。ちょっと工夫を施してあるから。…でも、少ししか出来ないから、ここで食べていってくれないかな?ご飯はまた別で出すから。」

修「(確かに刺身が好きだって思ってたが…。まさか、こんな海から離れた道中で食べることになろうとは…。だが……折角スノウが俺の為に用意してくれたやつだし…。)」

「ははっ。葛藤してるね?」

修「いや……あんたが悪いわけじゃないんだが…。その…」

「あ、もしかして…好みが違った?あの感じだと生もの系だと思って、これだと思ったんだよね。」

修「いや、流石同じ日本人だなとは思ったが……。流石にあたるのが怖い…」

「新鮮味は落ちるかもしれないけど。実は冷凍技術がこれに施してあるんだ。だから大丈夫だよ?私も食べてみたけど今のところお腹壊してないし。」

修「いやいやいや……毒味すんなって。あんたが体調壊したら俺が辛い。」

「ははっ!そう言ってくれてありがとう。でも、やっぱり食べる人の幸せそうな顔を見るのが、食事当番の醍醐味じゃないかな?」(ニコリ)

修「スノウ…。」(感動した顔)

「だから、はい。あーん?」

修「…は?」(ポカン)

「ほら、口開けて?」

修「…あーん。」(パクッ、モグモグ)

「どう?」

修「お、美味い。」

「ふふっ。そうか。」(嬉しそうに目を細める)

修「/// ありがとな、スノウ。」

「どういたしまして?」












スキットK【修羅の好きな物 その3と地球について】




「刺身が好きなのは前世から?」

修「あぁ。俺の出生は日本の中でも海の近くの方だったからな。やっぱり刺身が出ると……懐かしく感じる。」(遠い目)

「……地球に帰りたいかい?」

修「まぁな。こことは遥かに科学力が違う。昔居たダチもここにはいない。……だが、悪い事ばかりじゃないって、最近感じさせられるんだ。」

「ふふっ。そうか。それでも帰りたいという気持ちは…変わらないよね。」

修「帰れるなら帰りたいと思うな。だが、その時は間違いなく迷うと思う。この世界と地球を行き来出来るというのなら遠慮なく帰ってみるだろうが、帰るだけの道のりなら…俺は……」

「……。」(頭ナデナデ)

修「スノウ?」(目、瞬かせる)

「……そうだよね。辛いよね?いきなり、別の世界に来させられてるんだから。」

修「…バカだな。あんたが悪い訳じゃないだろ?」

「うん、だけど…。本当なら彼らを抹殺すれば地球へ帰る事が出来る>氛氛氓セろう?」

修「…ま、そうだな。だが、俺はそれを信じちゃいなかった。きっと偽の情報だって、そう思ってたから気にしてなんかないさ。だから、あんたがそんな辛そうな顔なんかすんな。俺まで悲しくなる。」



(スノウを抱きしめる)



「……もし、地球へ戻る方法が分かったら、君に真っ先に教えるよ。」

修「その時はあんたも一緒に、な?」

「……その時の私次第、だけどね?」

「(……スノウ…)」←ずっと盗み聞きしてた人


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