『新しい図鑑所有者も含めて全員で集まりましょうよ!』
カントーのブルーさんからの連絡で、カントー、ジョウト、ホウエン、シンオウの図鑑所有者が集まってパーティーをしたのが昨晩の話。
「ん〜!今日もいい天気たい!」
あたし…サファイアは、草木が朝露で輝くトキワのもりを散策していた。
ルビーやエメラルド、他の図鑑所有者たちはまだ夢の中であろう早朝に、パーティー会場となったレッドさんの家を抜け出して来たのだ。
カントー有数の森に、オダマキ博士の娘として、何より自分自身興味があった。
「(あ、ピカチュウたい!ホウエンではサファリパークにしかおらんとに。
こっちにはバタフリー!アゲハントとはまた一風かわって………)」
ずんずんと奥に向かっていくと、ふと、遠くで話し声が聞こえた。
「………どうしても、……」
「……ィな…。……………」
一定の距離を保ち、悪いと思いながらも聞き耳をたてる。
よく聞けば、その声の主は。
「(……ゴールドさんと、)」
確か、シンオウの図鑑所有者で、有名な令嬢の、
「(プラチナ、ってゆうとった)」
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