青色帰り道


シャーーー



「わっ!何でわざわざ水溜まりの中通るわけ!?水跳ねたじゃん!!バカなの?」

「ちっ 手前はさっきっからうるせーなー」

「はぁ?舌打ちとかムカつくんですけど。まともな道通らないシズちゃんのせいでしょ」

「つーか何で俺が手前を家まで送ってかなきゃなんねぇんだよ」

「この足見て!シズちゃんが学校のロッカーなんて投げてくるから、足捻っちゃったんじゃん!!明日の朝迎え来てね。しばらくは送迎よろしく」

「ふざけんな。冗談じゃねー!俺は行かねーからなってか、手前ちゃんと掴んで…!!?」


ガタンッッ


「やべっ」

「へ!?」

ドサッ


キキーッ


「痛ぁ!!ちょっと、信じらんない。振り落とされたんですけど!!」

「わり、段差気づかなかった。でも、手前もちゃんと掴まってねぇのが悪いんだろ。ブレザーの端っこ持ってたって意味ねーし。ちゃんと俺の腰に手を回しとけよ」

「べ、別にどこ掴もうが俺の勝手でしょ」

「次落ちても止まってやらねーからな」

「ひどっ!!シズちゃんが段差に気をつけて運転すればいいんだろ」

「気を付けてても、避けらんねーものもあるだろ。だから、ちゃんと掴まっとけ」