あまえる


「トトリでいっぱい!しあわせ!」

ぎゅうと抱きつかれ、
ソファーに座る私の胸に丁度良い具合に下から顔を埋めるクダリ。
さっきまで膝枕をしてあげていた流れ。

甘えるのが上手なクダリ、私も甘やかすのが好き。
「トトリいい香り」
やわらかいねとぽそり呟いた。
頬擦りしながらほんのり頬が赤いクダリは先ほどしあわせ!と言ったように本当に幸せそうにうずくまる。
柔軟剤の香りじゃないですか?なんて茶化したら気持ちよく無視された。
「〜♪……、…」
「クダリ」
スカートに片手が入っていて、牽制のために名前を呼べばパッと手が離れ、ふんわりした笑顔で誤魔化された。
たまに油断して甘やかしているとこうなる。
でも可愛い。


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天使だけど小悪魔。そんなクダリちゃんかわゆす