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星のもりびと更新
2023/08/15 21:34

奔走する守人に1話upしました。










↓以下読了後推奨のあとがきと補足












夢主は組織の仲間が殺されていく事を認識して、戦々恐々としていました。
ジョースター一行が悪に容赦が無いのだと分かってしまったからです。
「もしかしたら──てくれるかも」の部分は、助けて、でした。

が、彼等が悪に染まった自分を助けてくれる筈が無いと完全に理解()してしまいました。
明るいホリィの振る舞いを間近で目にして、家では穏やかな承太郎を目にして、ジョースターに対して少し絆されて、うっかり“期待”しかけていた心は消えました。
花京院に対しても同じです。

花京院は公式プロフィールで“秘密や心の裏に陰謀のある人間を徹底して嫌う”と書かれています。
夢主はそれに思いっきり当て嵌まっています。
だから、何となくそれを察していた夢主は花京院が自分なんかを好きになる筈が無いと思っていましたし、洗脳が溶けた彼を見て、それは確かなものになりました。
都合の良い夢を見させて貰っていたのだと確信して、“恋心”も捨て去りました。

夢主は最後まで誰かに、助けて、と言えませんでした。
言えるかもしれなかった相手はジョースター家だけでしたが、悪人殺しに容赦無いジョースター一行の前に現れれば自分もきっと殺されるだろうなと思ってそれは実現しませんでした。
肉の芽の無い花京院にも会ったら殺されると思い込んでます。

ジョースター一行に対して過度な勘違いをしているのは、夢主が死人しか把握出来ないからです。
リタイヤ(戦闘不能:辛うじて生存)させられたラバーソールやダンやミドラーやマライヤ達など、トドメを刺されていない者達もちゃんと居るのですが、彼等に関しては生きている事しか分かってません。
わざと生かされたり見逃されたりしているのか、そもそも遭遇しているのか、戦闘に発展しているのかも夢主には分かりません。
マーキングの有無、つまり消えたこと、死んだ事しか分かりません。

なので、ジョースター一行が出会う敵全てを殺しにかかってると思ってます。
悪人だったとはいえ顔見知りどころか仲間だった人間を殺されてるので、いくら姉と甥優先して生きていた夢主としても多少のショックは受けてます。

シュウ神は星のとなりシリーズに出てきた風のスタンド使いの事です。
エジプト九栄神どころか十二神くらい居るので、エジプト神の暗示、という表現にしてます。
ハトホル神のホル、とはホルスの事を表しているともされています。ホルスの母あるいは妻という意味でもあったり。
それ関連もあって、ペットショップの事はかなり可愛がっていました。





これまで覚悟ガンギマリだった夢主が揺れていた原因は花京院への初恋と、初流乃の顔によく似たジョースター顔です。
それらと関わる事が無くなったので、元の誰にも期待しない、頼らない夢主に戻ります。

ピクシブの方で星のもりびとシリーズ第1話目のタイトルを花京院典明の初恋と失恋、にしていたのですが、
初恋と失恋をしていたのは、花京院だけでなく夢主もでした。





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