風呂に入った臨也は自分の身体の異変に気が付いていきおいよく風呂場から飛び出した。 「しずちゃん、たいへん!俺・・・」 臨也は一呼吸をおくと 「女になっちゃったあ!!」 叫ぶように静雄に向かっていった。 「はあ?!」 先に風呂を入っていた静雄はゆっくりとテレビを見ながらくつろいでいたが、裸の臨也を見て目を丸くした。さっきまでと変わらない顔をしているのに、形のよい綺麗な胸がその体に付いているのだ。 「てめぇっ、服ぐらい着ろ!」 静雄は普段自分が着ているYシャツを臨也に投げつけると、臨也はおとなしくYシャツを羽織った。しかし、女体がもの珍しいのか、いろいろなところをぺちぺちとたたいてみたり、ふにふにと揉んでみたりしていた。 「うわぁ、やわらかーい。静ちゃんも触ってみる?」 「いやいい・・・」 臨也は楽しげに静雄にといかけるが、今の臨也は静雄の白いYシャツ一枚羽織っているだけなので静雄は目のやり場に困り、そっぽを向いてしまった。その姿を見た臨也は不敵な笑みを浮かべた。 「そういえば、静ちゃんって童貞だったよね」 「・・・・・・」 「こういう時に黙ると肯定してるって知ってる?いや、静ちゃんはバカだから知らないと思うけど」 「殴られてぇのか、手前はっ!!」 静雄は臨也に向かって拳をふりあげたが、何も着ていない白い太股が目に入り、かあっと恥ずかしくなり、そのまま後ろを向いた。 「・・・・・・で、なんだよ」 臨也に背中を向けて、静かに話を続ける。 「俺、女の子になったばかりだから、処女膜あるんだよね」 「・・・・・・で?」 静雄はまどろっこしい話に少しいらつきながらも、仮にも女になってしまった臨也を殴れなくなっていた。女は殴らない主義というのは、紳士とかそういう理性的なものではなくて、単純に自分の女に対する経験の少なさからくるものかもしれない。 「俺の処女あげるから、静ちゃんの童貞ちょーだい」 「はあ?!」 「ほら、初めてって大好きな人にもらってほしいじゃない」 「・・・・・・てめぇは自分の身体を大切にしろ、」 せっかくの女の身体になったんだからと、静雄はつぶやく。 「童貞なのは否定しない男らしいしずちゃんが好きだよ」 「なんなんだよ、てめぇ」 「俺は静ちゃんが好きだからいってんだよ」 「・・・・・・」 「ねぇ、俺じゃだめなの」 臨也はじりじりと静雄に近づいていった。意味ありげに開いた胸元は女になってしまった臨也の谷間を強調させる。 「やめろ近づくな殴るぞ」 いくら嫌いな人間でも女には手を挙げないと決めている静雄は臨也を止めることできずにいた。静雄が殴らないことをいいことに臨也は静雄の膝に、向かい合うようにまたがり、細く小さくなった指で静雄の首筋をなでた。その指は鎖骨へと下がり、Yシャツのボタンに手をかけた。 「おい、イザヤ!それ以上するなら本気で殴るぞ」 「殴れるものなら殴ってみなよ。静ちゃんは女の子は殴らない主義でしょ」 「分かってんなら、早くどけ」 「分かってないのは静ちゃんの方でしょ」 臨也は静雄の手を取り、自分の胸に押しつける。静雄は驚いて手をどかそうとするが、臨也はしっかりと両手で掴んで離さない。 「ほら、柔らかいでしょ。今なら、こんなことしていいんだよ」 「・・・っつ」 「ねぇ、しずちゃん。俺の初めて、」 もらってよ・・・。 あまりに扇状的な臨也の誘いにさすがに静雄は耐えきれなくなった。かみつくように臨也にキスをすると、そのままベッドに押し倒した。 「…しず、ちゃ…」 静雄は臨也の頬に手を当てて、また音を立てて臨也の唇にキスをした。開いた口の隙間から舌を入れて、吸い上げる。静雄は思う存分臨也の唇を嘗め回す。上あごを丹念に嘗め回している間も、胸においた手をゆっくり動かす。下着をつけていないため、薄いメイド服の下にはやわらかい感触があった。ボタンがしっかりとしまっていなく、無防備な鎖骨に舌を這わす。 「んっ…」 鎖骨から鳩尾にかけて、舐めると甘い声が漏れた。片手でやわらかい乳房を手のひらで包み込むように揉み、もう片方の手でYシャツを肩からずらす。腕からシャツを抜くことはできなかったが、右の乳房だけが晒されていて、なんともいえない色気を放っている。ひきつけられるように、乳房に顔を寄せ、まだ立ち上がってない乳首にふっと息をかける。まだYシャツの下にある左の乳首はつんと自己主張をはじめ、親指と人差し指でつまんで引っ張ってみる。 「…ひっ…しっず、…あっ…」 臨也の声が口から漏れて、部屋に響いた。静雄はそのまま、乳首をぐりぐりといじって、臨也の様子を見ていた。固くなった乳首を、舌で転がして、甘噛みをして、音を立てて吸った。すると、臨也はのどを鳴らした。静雄は笑みを浮かべ、臨也の鼻にキスをした。 「ここ、ピンとたってるぞ」 「・・・・・・うるさいっ!ってかさ、静ちゃんも初めてのくせに……ずいぶんとマニアックなことするじゃない」 「そんな口きけるのも今のうちだぞ、ノミ蟲が」 静雄は臨也の秘所をぎゅっと摘むと、臨也の全身がぴくっと跳ねた。 「・・・っはぅ・・・っ・・・。・・・そんなこと童貞に、いわれたくないけど、」 「うるせえ。手前は黙って喘いどけ」 静雄はそのまま臨也の太股に手を滑らせると、何度も何度も優しくなでる。 「まじで女になってんだな・・・」 「…や、柔らかくって、気持ちいいでしょ」 細身の身体であるが男にはないぷにぷにとした柔肌に静雄は舌を滑らせた。食べてしまいたいほ愛おしいとはこういうことをいうのだろうかなんて思いながら、日に焼けていない白い肌にキスをする。すると、淡い赤の花が跡を残す。しかし、すぐに元の色に戻ってしまった。 「キスマークはもっと強く吸わなきゃつかないよ」 「・・・わかってる」 静雄は肌にきつく口づけると、真っ赤な花が一輪咲いた。臨也はそれを見て満足したように、静雄にぎゅっと抱きついた。 「俺の心も身体も全て静ちゃんにあげるよ」 「心配すんな・・・嫌だと言っても、全部奪ってやる」 やだしずちゃんこわーいとかなんとか臨也はいいながらも、静雄の口づけを甘受する。 静雄はいったん臨也に口付けるのをやめると、臨也の足を開かせてゆっくり秘所をなで上げる。ゆるゆると秘所を触っていると、静雄の指がじっとりと濡れ始めた。しかし、静雄の指はけっして中には入らずに、ただ表面を撫でているだけである。 「・・・ぁっ・・・そ、こばっかり、やぁ・・・」 臨也はもどかしい刺激に臨也は足を広げて、静雄を誘いこむ。静雄は屈んで臨也の秘所に顔を近づけると、ぺろりと舐めた。 「ひゃあっ!」 「かわいい声も出んじゃんか」 静雄は臨也の反応がおもしろいのか、強弱をつけて舐めて、緩急をつけて触った。すると、臨也の身体がとりわけ反応するところがあった。 「ここがいいのか」 「ふぁっ・・・うぅ・・・そ、そこでしゃべらないで」 臨也が悲願するように頼み込むんだ。 「なんでだよ」 静雄はにやりと口角を上げて、わざと秘所に吐息を吹きかけるようにして臨也に問いかける。 「・・・んぁ・・・あっ・・・くすぐったい」 臨也が腰をくねらせて静雄から逃げるようにすると、静雄は細い腰をしっかりと捕まえて逃がさない。静雄はそのまま秘所をねっとりと舐めて、なかから出てきた透明な粘膜を勢いよく吸い込んだ。 「ぁああああーーっ!!!」 その瞬間臨也は身体を弓のようにしならせて、脳髄に走る快楽に声を上げた。 「イったのか・・・?」 静雄は少し驚いたような顔をしながら、臨也の顔をのぞき込んだ。 「静ちゃん童貞だからって、女の子にそうやって真顔で聞くのは無粋だと思うよ」 「悪ぃ・・・って手前は男だろうが」 「やだなぁ、今はどこからどうみても女の子じゃない。静ちゃんも触って舐めたでしょ。そんなこともわかんなくなっちゃったのかな、まあしょうがないねどうしようもないバカだし」 臨也は顔を真っ赤に、いつものように静雄に喧嘩を売るような口振りである。 「・・・てめぇ、喧嘩売ってんのか」 「違うよ、そんなどうしようもない静ちゃんが俺は好きなんだ」 臨也の言葉に静雄は顔を少し赤くしたが、その照れを隠すように、イったばかりの秘所に人差し指を入れた。ぬるぬるとした粘膜のおかげで、すぐに奥まで入ってしまった。 「あん、ぁふっ・・・、いきなり入れないでよ」 弛緩したばかりの身体には急すぎる刺激だった。しかし、さらに中で静雄の指はゆっくりと動く。 「あったけぇな」 静雄は臨也の体温を感じながら、中の壁をひっかくようにする。くいくいと指を曲げると、臨也が指を締め付けるように善がった。 「もう一本入れるぞ」 そういうやいなや、静雄の角張った指がそろりと入ってきた。いつになく優しい指先が臨也の弱い部分を探そうと、ぐちゅぐちゅとかき混ぜる。そして、3本目の指も入れられると、さすがに臨也の中もきつくなった。 「・・・くっ、きついな」 「やぁ・・・もう、ぁふ・・・」 臨也の中を広げるようにすると、痛みに耐えるような声を上げる。それを少しでも和らげようと静雄は臨也の弱いところを重点的に攻める。 「ゃあ・・・ん・・・・・・ま、またイっちゃう・・・・・・」 臨也が静雄の指をさらにいいところに当てようと腰を動かすと、静雄はさっと指を抜いた。急に指が抜かれたことによって、秘所はひくひくとひくついて、いやらしく愛液を垂らした。そこを静雄はじっと見ているだけで、なにもしない。それにしびれを切らした臨也は真っ赤な目で静雄に懇願した。 「し、しずちゃん・・・、やだぁ」 「なにが嫌なんだよ、いざや」 「・・・わかって、るくせに・・・」 「ぜんぜんわかんねぇなあ」 「早く、しずちゃんの入れてよ」 真っ赤な顔でねだる臨也にさすがの静雄も我慢ならず、急いで自分の服を脱ぐと、勃ち上がったものを臨也の白い太股に押し当てた。 「泣き叫んでも、奪うからな」 てめぇの処女を。 言うか否や、巨大な質量に臨也は高い嬌声を上げた。臨也の中は吸い付くように締め付けて、とても気持ちがいい。 「……くっ、」 静雄は低くうめいて、突き上げた。ぎりぎりまで引き抜いては最奥まで突く。 「ひああっ」 全身を駆け巡る刺激に身体がしなやかに動く。揺れる乳房に吸い付くようにキスをして、そのままきつく乳首を吸った。 「やん、ああっ、ああだめっ、だめいく、いくぅ……っ!」 「ん…っ、いっちまえよ……」 切羽詰った臨也の一番奥を狙って、膝裏をしっかりつかんで臨也の身体を深く蹂躙した。 「あああっ、らめ、しずちゃん、きもちぃ、きもちいいっ、ああっ!」 「ん・・・っ、俺も、すっごい、いい・・・」 「あん、ああんっ、やら、らめ、いく、いっちゃう、しずっちゃん」 「臨也、好きだぜ、」 静雄は切羽詰った表情で臨也にそう告げると、臨也はぼろぼろと涙を流しながら微笑んだ。俺も。おれもすき。あいしてる。舌足らずにそう告げられて、静雄は強く臨也を抱きしめた。 そして、深く深く突き上げた。 「し、ずちゃん…あ、あ……っ――――!!」 びくびくと震えるような臨也の身体は静雄をぎゅっと締め付け、静雄はそれに耐え切れそうになく、急いで引き抜いた。すると、臨也の白い腹の上に、ぼたぼたと欲望を吐き出した。その姿を臨也は嬉しそうに見ると、白い粘着質な液体を細い指で絡めとり、ねちゃねちゃと遊ぶように静雄に見せ付けた。 「しずちゃんの初めてもーらい!」 「うるせぇ、もう一回すんぞ」 「え、まじ、今から?」 ちょっと待ってよ少しぐらい休憩させてよおねがい! 動けなくなっている臨也はのしかかってくる静雄を止めようとしたが、乗り気になっている静雄を止められるはずもなく、溢れるような優しいキスにおぼれた。 はじめての、 これからずっと 20100405 |