僕たちの一生
僕たちの一生4///

▼僕たちの一生

白とピンク。紫と赤。暖かい色の部屋。
窓の外には青い空と海。それから道沿いの建物。
太陽が暖かい。微睡む男の頬を、少女が優しく撫でた。
その手の感覚に頬を緩ませながら目を開ける。
こちらを見ている少女の姿を見て、男は息を飲んだ。
その小さな手に自分の無骨な手を重ねて頬を寄せる。
すぐそばのぬくもりに、はらりと。
「あいたかった。」
「あぁ、私もだ……我が、安息よ。」
そして、どちらともなく、身を寄せ合う。
落ちた雫は、さて、どちらのものだったのだろう。

そんな夢を見た。
その夢が、全てだった。




▼FINE


mae  tugi
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