私の太陽。消えないで。そばにいるから。///
「おはよう。」
目を覚ました私はそう声を投げかける。
投げかけた言葉が返ってくることは無い。
なぜなら彼は夢の中。
今はもっと深く眠っているから。
結局、私はこの部屋に1人。
それでも構わないのよ。
赤いひび割れた世界で、彼が夢を見ているのだから。
ここに、太陽のような金色は居ない。
「おはよう。」
次を想い、目を閉じて。
そして、目を開くときが来るのなら。
何度だって言おう。
”おはよう、ルーナ”
何処からか、声が聞こえた気がした。
(消えないで。そばに、私がいるから。)
mae ◎ tugi