その言葉は赤い夢の中に散った///
「おはよう、ウォルター」
「おはよう、ルーナ」
朝。
今日もいつものように起きて、私はウォルターの背を見つめる。
彼はいつだってその大きな背中を私に向けたまま。
彼が振り返ろうとすると。
いつだって。
「ルーナ、よく眠れたかい?」
「えぇ、眠れたわ。ウォルターのおかげね。
ありがとう。」
ふっと彼が笑う、気配がした。
そのまま彼はこちらを向こうとして。
「どういたしまして」
(その言葉は赤い夢の中に散った)
mae
◎
tugi
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