世界が歩きだそうとしているのだ///



崩れる彼の世界がガラスの破片のように堕ちてくる。
ばらばらと崩れてゆく破片の雨。

その中で、目を開けた。

相変わらずの真っ赤なひび割れた世界。
そこに倒れるのは、血濡れたあなた。

膝をついて頬を撫でる。

「ウォルター」

私が名を呼べば、目を開いて。
私へと手を伸ばし。


「ルーナ」


綺麗に、笑った。







mae  tugi
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