緩やかに塗り替えられていく世界///
罅割れる音が大きくなる。
空が割れる。
足元が崩れさる。
彼を縛るすべてが消える。
そして、目が開かれた。
「あ」
「ウォルター、私はね」
交わる視線に、私は母じゃないのよ。
それどころかあなたを苦しめたモノなのよ。
そう言おうとしたのに。
「ルーナ」
あなたが笑った。
あなたは笑った。
幼い太陽。
そう思っていたのに、
あなたは全て知っていたのね。
mae
◎
tugi
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