緩やかに塗り替えられていく世界///

罅割れる音が大きくなる。

空が割れる。
足元が崩れさる。
彼を縛るすべてが消える。

そして、目が開かれた。

「あ」
「ウォルター、私はね」

交わる視線に、私は母じゃないのよ。
それどころかあなたを苦しめたモノなのよ。

そう言おうとしたのに。




「ルーナ」



あなたが笑った。
あなたは笑った。

幼い太陽。
そう思っていたのに、
あなたは全て知っていたのね。



mae  tugi
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