太陽の深海の、一粒の涙///


瞬きの間に私は堕ちた。
真っ赤な世界。暗い、陰鬱とした世界。
そこよりもっともっと深い深い黒い黒いだけの場所。


ここは、きっと。


「あなたは今も泣いているのね。」
「…?だ、れ。」
「今でも、一人ぼっちなの?」
「う、ん。」


あなたはいまも一人ぼっちで、泣いている。
目隠しされて、鎖に繋がれたまま。

顔を覆うそれを握っているのが誰か。
知っている。
私が一番、知っている。



mae  tugi
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