「ふえ、えぐっ…、ぐすっ…」

一体何が起こったって言うんだろう。僕の隣で泣きじゃくる彼女。その涙の理由さえいまもよくわかっていないのだ。


「なまえ?どうしたの?
話してくれないと、わからないよ」

「………ぐすんっ…」

「僕が原因なら、謝るよ。
だから、理由を話して?」


なまえと久しぶりに話をできると心を弾ませていたのに。どうしてこうなったのだろう。もしかすると、僕の知らない間に彼女を傷つけていたのかもしれない。もしそうなら僕はどうすべきなんだろう。

「………、っ、よう、」



「!?……どうしたの?」


やっと言葉を発してくれた彼女。それだけで心が安堵した。



「…あの、あのねっ…っ、」



「うん?」



「……ようにもらっ、た」
「ねっ、くれす…」


「それがどうしたの?」


「な、なくしちゃって…」
「言ったら、羊にきらわれ、ちゃうかと思って…ぐす」

「すごくきに、いってたし、涙が…とまらなくって…」



「……ごめんなさい……羊」




「なんだ、そんなことかぁ……安心したよ……。」
「!?」

「大事にして、気に入ってくれてたんだね。ありがとう。なくしてしまったなら、またプレゼントするよ。」


「よっ、っ、よう…」


「僕が君を傷付けてしまったのかとおもって、心配したよ。」

「!?…」






___________ 僕のために泣かないで、僕のためになら、笑って





(ネックレスはなくなっても、二人の愛だけはなくさないように、ね)
(う、うん!!)










__あとがき
な、なんやこれ(笑)羊くんって優しいから心大きいんだろうなって思って書きたくなったネタです。
しっかし、泣いてるの字面で表すの難しいね!!(笑)研究だわ!
お題は確かに恋だった様からお借りさせていただきました!








___おまけ
(後日、同じブレスレットを買ってもらった後)

「…非情に言いづらいのですが、」
「何?」


「ネックレス見つかりました………。ごめんなさい。」

「なまえ!?????」

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