「なまえ!!ぎゅーってしたいのだ!!」
「わわっ!翼くん!?」
授業が終わり放課後,賑やかな生徒会室。賑やかななのは良いが なまえが最近 翼を甘やかしすぎているように思う。 それに なまえは無防備過ぎると思う。
「は、離して」
「ぬははは〜、なまえあったかいぞ〜」
さっきから二人の会話が気になって仕事が一向に進まない。確かにコイツは優しいヤツだってわかってるし、俺が好きなことも重々わかってるつもりだ。だけど、ここ最近 富に目立って翼がなまえにベタベタする。ぬあああ!もう、まどろっこしい。
「翼くん、なまえさんが嫌がってますよ、離してあげ「今日の仕事はここまでだ!」
「「「え?」」」
「か、会長!?まだ仕事が終わってないじゃないですか?」
「うるさい!会長の命令は絶対だ!!」
「はぁ…」
「ぬ?今日は帰っていいのか?!本当か!?」
「おう、たまには休むことも大事だと思うからな」
「もう…あなたって人は…、ちゃんと残ってる分の仕事はやっといてくださいよ?」
「もちろんだ!」
颯斗に疑いの目を向けられてちょっとギクッとしたが、今の俺にはそれより大事なことがある。渋々納得した颯斗と、スキップしながらドアに向かっていく翼を見送った。
「一樹?二人帰っちゃったけど、本当に仕事いいの?」
「ああ、」
「ああ、って、二人がいた方が仕事捗るのになん「お前」
「何?」
「自分が無防備なのわかってるのか?」
「どういうこと?」
やっぱりそう言うと思った。これはなまえが鈍感なのもあるけれど、もうひとつは普段俺がこんなこと口にしないからだ。
「そんなに翼のこと好きか?」
「え…なんでそうなるの?」
「……翼くんはかわいい後輩だと思ってるし、それ以上にいい友達だと思ってる。」
「だから、」
「だから?」
「だから……っ、」
ごめんな、いじめたくなっちまう。こんなわかったようなこと聞くなんて、俺どうかしてるみたいだ。それほどお前に溺れてるらしい。
「そういう感情で接してるのは…っ、一樹だけ…だよ」
「……!?っ」
込み上げる感情が溢れだして、照れて下を向いていたなまえの唇に強引にキスをした。隙あり。ああ、俺相当おかしいみたいだ。
「なまえ、愛してる。」
「……私も、愛してるよ、一樹、。」
______誰にでもスキだらけ。
(一樹があんな妬きもち妬くなんて珍しい)
(うるせえ)
_あとがき
うわああああ…色々とひどいな(笑)
最後まで読んでくださった方ありがとうございます。
お題は確かに恋だった、様からお借りさせていただきました。