「えへへ、…」




「何ニヤニヤしてんの、気持ち悪い」






久しぶりに梓と一緒のベットで寝れるから嬉しかったんだい。そんな乙女心をこの人は…
梓とはそれはそれはちっちゃーい頃からの友達だった。幼馴染みというやつだ。
そして私はちっちゃーい頃から梓のことが好きだったから、初恋が実ったわけなのです。

宇宙に行くという夢を叶えるために、なかなか家に帰れない旦那様が帰ってきたので私は上機嫌です。




「お嫁さんに気持ち悪いはないでしょ!梓と寝れるなんて久しぶりで嬉しかったの…」





「ふうん…





なまえがそんな素直になるなんて珍しい。




誘ってる?」





別にそんなんじゃないけどなんて言い訳しようとして、梓の方を見たら口を塞がれてしまった。不意打ちだ。
多分赤くなってる顔で梓を見つめる。彼の真剣な紫色の瞳を見つめていると吸い込まれそうになる。





「ごめん…


寂しい思いさせてるよね…」







「ううん、
梓だから待てる。永遠に待てるよ。
梓が夢を叶えるその日まで、梓のことずっと応援してるから。…」







ーーーー初恋が最後の恋
(やっぱ誘ってるよね…?)
(え、!?あ、)
(いただきまーす)

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