嗚呼、もう何故こんなことになったのか。かれこれ一ヶ月弱、彼に付きまとわれてる。逃げるのにも疲れてきて、軽くあしらうのにも慣れてきた。



「付きまとわれてるってなんですか、先輩。
僕は愛の告白を受け取ってもらうために必死にアタックしてるだけです!」


「!?梓くん?!
聞こえてたの!?」


「そんな顔してましたから、
いや〜、先輩。今日も酷いですね。」



そんな顔ってどんな顔よ!!もう、こんな私のどこが良くて告白なんかするの!?もう断りまくって一ヶ月経つよ!?どうせ梓くんのことだから私で遊んでるんでしょう?!





「……先輩。」



「なに」



「なんで僕の告白を受けれないんですか」



「前にも言ったでしょう?
私可愛くもないし、そんな告白するなら月子とかにした方がいいと思うよ?
私には梓くんの彼女になるような価値ないのよ、


だからもう、付きまとわないで。」



うん、決まった。梓くんも茫然としてる。これでもう追いかけて来ないだろう。私って嫌われることは得意だからね。












「…………先輩。」



「なによ」




「先輩のこともっと好きになりました。」




「は!?????????」






ーーーーー待ってますから
(だからそんな風に思わないで、)
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