■ジュテーム?


「あーくそっ。あんなこと言わなけりゃ、こんな…」

吾郎はこの喫茶店でとある人物と待ち合わせをしてるのだが、ひとり座りながら何やらブツブツと呟きながら不満そうにしていた。この日は12月になったばかりの休日、日本では“師走”と呼ばれる時期なだけあってどこか賑やかに騒がしくなってくる人々や街並みを店の窓から眺めながらぼんやりとしていると、約束の相手がやって来るのが見えた。店に入ってくる姿に手を上げて、ここだと合図する。

「おう、寿。」そこに現れたのは吾郎の親友。声をかけられすぐに気づいた寿也も軽く手を上げて応え、そのまま向かいの席に腰かけた。

「久しぶりだね、吾郎君。」
「悪りぃな、急に呼び出して。」

普段はお互いがそれぞれに野球選手として忙しい二人だがどちらも今はオフシーズンというのもあってか、たまたますぐに会う約束ができたのである。

「どうしたの?僕に聞きたいことがあるって、珍しいね。」
「あ?ああ、まーな。それが、えーと…」

なんとも歯切れの悪い返事である。普段マウンドの上ではどんな状況でもまったく物怖じしない彼が言い淀んでいる様子もまた珍しい、と寿也が感じた瞬間、意を決したように吾郎は用件をきりだした。

「寿、頼みがある。」

妙に険しく複雑な表情をしていた吾郎だが、思いきったようにバッと顔を上げる。

「手紙の書き方、教えてくれ!」
「………は?」

予想外の申し出の意図がわからず目をパチクリさせている寿也に、バツが悪そうに吾郎は少し赤い顔を浮かべた。



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「清水、お前何か欲しいもんあるか?」

ことの発端はこの一言であった。アメリカから帰国後、ふたりで会っているとき吾郎はふと思いついたようにそんな言葉をかけたのだ。

「えっ?どうしたの、本田。」
「たしか、お前の誕生日近かったろ?なんか欲しいもんあったら買ってやるよ。」

突然に面と向かって聞かれた薫はキョトンとしたがすぐに顔をほころばせた。365日の四六時中、と言ってもいいほど野球にしか興味がないような男が自分の誕生日を覚えていてくれたという事実だけでも充分すぎるくらい嬉しくもあって、とっさには欲しい物が何も浮かんでこなかった。

「うーん、今は別に…」
「何だよ、なに遠慮してんだ。」
「だって、買ってやる、って言われてもなんか言いにくいじゃん。」
「じゃあ、お前の誕生日どうすりゃいいんだよ。」
「えーと…例えば、欲しいものをこっそり調べて、当日まで黙っててびっくりさせようと計画する、とか?」
「んなもん、めんどくせぇよ。本人に聞いた方がはえーし、確実だろ。」

ロマンチックとは程遠いなんともシンプルかつ直球な思考で、それはそれで彼らしいと言えばそんな気もした。確かに、彼女の誕生日サプライズを計画する吾郎、というのもおかしくてそんなことがあった日には雨か雪か槍が降ってきそうで怖くなる。

「じゃあ、何でもリクエストしていいのか?」
「まあ、誕生日だからな。たまにはワガママ聞いてやろうじゃねぇか。」

自慢げに胸を張って得意気に答えた吾郎に対して薫はこの上ないというくらいに真剣な表情だった。“これはじっくりと考えなければ”なんてことを思いながらしばらく頭を働かせながらうーんうーん、と唸っている。

「あ!」
「思いついたか?」

自分をのぞきこむ吾郎の顔を見上げ、薫は瞳を輝かせた。

「うん。ひとつ、あった。」
「服とか指輪とかか?」
「ううん、違う。」
「なんだよ、高ぇもんなのか?」
「お金はかからないけど…本田からしか貰えないものだよ。」
「俺から?」

少しはにかんで顔を赤らめる薫の様子と謎かけのようなあいまいな答えに何を感じたのか、急に吾郎はニヤニヤと顔に書きたくなるほどの笑みをたたえながら、とても嬉しそうに近づいてくる。

「もしかして『俺』か?まったくしょうがねぇーなぁー清水さんは。何なら誕生日と言わず、さっそく今からでも…」
「バ、バカ!勘違いすんな、違うっ!!!」
「あ?なんだよ、違うのか。やらしい言い方すんじゃねーよ。」
「やらしいのはお前だっ!」

とてつもなく都合よく邪な解釈は思いきり一蹴される。

「そんじゃ、結局何が欲しいんだよ?」
「本田があたし宛に書いてくれた手紙。」
「はぁ?手紙?なんだそりゃ?」
「だって、本田からそういうの貰ったことないんだもん。」
「そうだっけ。」
「そうだよ!アメリカ宛てにあたし何度か手紙書いたけど…知ってる?1回も返事ないんだよ。」

プレゼントの要求なのか、それとも自分の今までの筆無精を責められているのかわからない台詞であった。薫からの視線が気まずくて目をそらしつつ、頭をガシガシとかきながら吾郎ははぐらかそうとする。

「買えるもんにしねぇか?それならパーっと…」
「じゃあ、家!庭つきの超でっかいやつ!」

はぐらかそうとする吾郎を止める為に薫は勢いで無理な要求を叫んだ。

「い、家っ…!?アホか、テメーは!いくらプロっつっても俺はまだ駆け出しで、親父や寿みてえな年収じゃあねーんだぞ!?」
「それがダメなら、手紙。もう決めた!」

手紙の要求を一歩も譲らない頑固な意見に呆れて「お前なぁ」と吾郎は溜め息の声をもらしたが、返す薫も必至に食い下がる。

「何だよ、最初にワガママ聞くって言ったのは本田だろ?」
「知ってんだろ、俺がそういうの苦手なの…」
「フーン、そうですかー。本田君は自分が苦手だからって、一度言い出したことに責任もたないんですかー」
「ぐっ…」

傍目から見ればみえみえの挑発ではあったが、何しろ薫にしても吾郎に自分の言う事を聞いてもらえる機会なんてめったにあることではないのである。このチャンスを逃がすことはできない。お互い睨み合い黙ったまましばらく沈黙が続いた。

「…わぁーったよ!書くよ、手紙書きゃいーんだろ!?書きゃ!!」

最終的に根負けしたのは引けない性格をした彼氏の方であった。なかばヤケになったように叫ぶ承諾の台詞を聞いて、勝利を得た彼女の方は紅潮した頬でニッコリと満足そうにうなずいた。

「うんっ、誕生日楽しみにしてるからな!」




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それから吾郎が激しく後悔するまでにさほど時間はかからなかった。まるで学生の頃の作文の宿題のようでらちがあかない。あの頃からまったく変わっていないことに、いったい何を書いていいのかがさっぱりわからないのである。しかし不得意分野だと承知で彼女と約束してしまったのは自分だ。一度言い出したことを無下には出来ないとの想い、そしてなにより薫の嬉しそうな満面の笑みを思い出すと、今さら断ることは男がすたるというものだ。考えた末に今日は寿也へ助けを求める連絡をしたのであった。頭をかかえながら話すそんな今までの事情に親友は納得したようにクスッと笑った。

「なるほど。それで手紙、ね。」
「つーわけで頼む。書き方教えてくれ。」
「うーん、まあ、教えるっていうか…吾郎君が書けるのかな?」
「あんま馬鹿にすんなよ、寿。そんなもんはコツさえわかればチャチャっと華麗に…」
「うん、思い出すよ。海堂の筆記受験の勉強では君に苦労させられたよね?」
「う…」

いつもの穏やかな笑顔と声色ではあるが、どうやらこの相手からの受講料はタダではなさそうだと吾郎が気づいた時にはもう遅かった。寿也からはどこかこの状況を面白がっているような気配を感じて居心地が悪い。

「…いーから、とっとと書き方教えろって!どんなこと書きゃいいんだよ!?」
「まったく教わる態度じゃないよね、それ。まあ宿題じゃないんだから、ひとに書き方教わるものでもないけど。」
「どういう意味だよ?」
「だから、清水さんが欲しがってるのってつまり、吾郎君からのラブレターでしょ?」
「ラ…っ!?」
「だからさっきも聞いたでしょ。吾郎君が書けるのかな?」

思いもしなかった「ラブレター」という自分にとっては異次元のような単語に絶句し固まる吾郎に、やはり気づいてなかったんだ、と寿也は呆れ半分で苦笑いをこぼすしかなかった。

「当たり前じゃない、誕生日の彼女へ宛てて書くんだから。他に何書くの。」
「か、かっ…書けるかぁ――――――っ!普通の手紙すらロクに書いたことねーってのに!」
「僕は手伝うけど?吾郎君の清水さんへの気持ちをこめなきゃね。」

薫へのラブレターを書く姿を想像して、それだけでもあまりにもらしくない行動に吾郎は顔から火が出そうになる。向かいの席で頬杖をつきながら明らかに楽しんでいるような表情の寿也を一瞥し、真っ赤になった頭をブンブンと振って机を叩きつけるような勢いで立ち上がった吾郎はそのままドアに向かって歩いていく。その背に向かって寿也は声をかけた。 

「あれ、吾郎君。手紙は?」
「人前で書けっかよ!つーか、んなこっ恥ずかしいもん人前じゃなくても書けねーっつーの!!!」

そんな言葉を言い捨てて自分から呼び出した相手を残し吾郎は喫茶店を出て行った。いつものごとくまるで嵐のように去っていく姿に寿也は何度目かの深い深い溜め息をついた。

「まったくもう、相変わらずマイペースなんだから…。こりゃ清水さんも、大変だよね。」

この場にいない彼女に寿也は少なからず同情の念をもらしていた。



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それからあっという間に12月10日が来てしまった。誕生日当日は薫からの希望で二人は遊園地へと出かけ、朝からめいいっぱいはしゃぎながら楽しむ薫と一緒になってクタクタになるまで吾郎もこの1日を堪能していた。一通り遊び倒したところで日も暮れる時間になり、ふたりはベンチに腰掛けて休んでいる。

「あーすっごい楽しかった!」
「…楽しかったなら良いけどよ…俺はもう上がったり下がったりする乗り物はもういい…」
「あっそーだ!本田あれ乗ろ?ホントにラストだから!」
「ハア!?まだ乗んのかよ?」

最後の乗り物にと薫は吾郎を観覧車へと誘った。ふたりはゴンドラのひとつに乗り込み、ゆっくりと動いていく夕暮れの穏やかな景色の中でほっと一息をついた。

「今日は…本当にありがとな、本田。」
「…ったく、お前よく一日にジェットコースター何度も何度も乗れるよな。見てるだけでこっちが昼飯吐きそうになっただろうが。」
「あのね…観覧車で彼女とふたりっきりなんだから、せめてもう少しムードあること言えない?」
「へーへーそりゃー俺が悪うございましたあー。くそ、早く地面に帰りたい…」

薫と向かい合わせの吾郎は、憮然とした表情で大きな体を微妙に縮こませ端に寄らないよう真ん中に座って腕を組んでいる。どんどん高くなるゴンドラの中でなるべく下を見ないようにしているようだ。そんな姿でふてくされたように悪態をつく吾郎がなんだかおかしい。怖いもの知らずの吾郎がどうやら遊園地の乗り物があまり得意ではないらしい。付き合いだしてから気づいたことだが、それでも文句をいいながら苦手なことにつきあってくれる優しさに薫はふふっと笑った。

「そーだ!約束のプレゼントは?」
「あー…えーと、それは…その、なんだ。」

不意をつかれ、吾郎は急にぎくりとして思わず自分の上着のポケットを押さえた。その動きを薫は見逃さない。

「あ、手紙はそのポケットの中?」

そう言って薫が勢いよく立ち上がった反動で、ゴンドラが吾郎の重みの方へ少しグラッと傾いて揺れる。

「うおっ…揺らすな!」
「アハハ、本田怖いの?ホラホラ〜。」
「バカ清水!だから揺らすな、やめろ危ねーだろ!」

軽く揺れるゴンドラに過剰にひるんだ吾郎の一瞬のスキをついて薫は上着ポケットに手を入れてそれを素早く抜き取った。“清水へ”と吾郎の字で書かれた白い封筒を手にして、悪戯っぽいにんまりとした笑みをもらす。

「みーっけ!」
「だあっ!待て、それはっ…!」

慌てて取り返そうとする吾郎の手を薫は上手くかわした。普段ならともかく、少なくとも観覧車のゴンドラの中では薫の方が吾郎より素早く動けるようでそのまま封筒から便箋を取り出し広げることも楽勝だった。

「さーて何を書いてくれたのかなー………って、アレ?」

中身は見事なほどの白紙であった。綺麗な白い便箋を手にした薫は目を丸くして吾郎を見る。その視線を受けた方は気まずそうに、パンっと額の前で思い切り手をあわせて拝むような謝罪のジェスチャーをした。

「スンマセン、書けてないです…」
「宛名、書いてあるけど?」
「いやだから、忘れてたわけじゃなくてよ、なんとか頑張って書こうとはしたん、だけど…でもどう考えてもガラじゃねーっつーか、その…なんつーか、ワリィ…」

しどろもどろな言い訳もさらに語尾が小さくなる姿に薫はふうっと大きな息を吐いて、本田と優しく声をかける。

「いいよ、なんかあたし今回ワガママばっか言っちゃったよな?お前がこうして一緒にあたしの誕生日を祝ってくれてるんだから、それで充分だよ。」

自分が約束を破ってしまったのだが吾郎はその言葉に拍子抜けしてしまう。期待させた分だけきっとガッカリさせてしまったであろうに、そう答える薫の表情は普段と変わらないかのように笑顔ではあった。しかしやはりどこかつとめて明るく振る舞おうとするような雰囲気を感じて、吾郎はこの前から聞きたかった疑問を口にした。

「なんで手紙だったんだ?」
「え?」
「なんか理由あんだろ、いきなり手紙なんて欲しがったのは。」
「………別に、なんとなくだよ。」

薫はとっさに目をそらして何でもないように誤魔化そうとしたがそれを吾郎は見逃さない。例え今日は良くてもしばらくすればまたアメリカに戻らなければならない身では、薫と一緒にいれる時間が決して長いわけではないのだ。このままではいけないように感じて吾郎はもう一度問う。

「教えろ清水、隠すなよ。」
「…どうして、そんなこと聞くの?」
「俺だってずっと日本にいれるわけじゃねえんだ。言いたいことがあったら、お前も我慢なんてすんな。」

言いよどんでいた薫も吾郎のそのまっすぐな瞳で見つめられればもう逃げられない。相手の顔を見ないようにうつむき視線を落としながら胸の内をポツリと語り出したその声音は少しだけ震えているようにも聞こえた。

「………あたし、お前と違って弱っちいんだ。」

座席にゆっくりと腰掛けながら話す薫の言葉を静かに黙って吾郎は聞いている。

「本田と離れてるときのあたしは、すぐいろんな事に不安になったり、寂しくなったり、つまんない事で悩んだりするんだ。自分で自分が嫌になるときがある。」
「………」
「そんなとき、あたしだけにもらった本田の言葉があれば、お前が側にいなくても何でも頑張れる気がして…」
「………」
「…こんなこと言っちゃったら、本田に無駄な心配かけるだけだって、わかってるんだよ。困らせて、ごめん…」

薫は吾郎の前ではいつでも元気な自分を見せていたかった。いつもは異国の地にひとり、厳しいプロの世界を戦い抜いている恋人に、せめて他の煩わしいことで気を使わせるようなことはしたくなかったのに。でも言葉に出してしまえば認めたくなくても確かにそれは自分自身の本音で、情けなさに胸が苦しくなる。うつむいていると薫は泣きそうになっていた。

「…あのな、清水。」

呼ばれて薫が目線を上げると、吾郎があまりにも優しい表情をしていた。

「お前にどう見えてるか知らねえけど、俺だってお前が思うほど強いわけじゃねぇよ。」

自分の鼻の頭をかきながら普段はめったに見せない心情を溢す吾郎を、今度は薫が黙って見つめる番だった。

「今までだって言わねえだけで、迷ったり、へこんだり、悩んだりするときだって結構あったんだぜ。お前と同じだ。」
「………」
「でもな、そんなときはお前の言葉に助けられてきたんだ。ガキの頃から俺は、何度も。」
「………」
「知らなかったろ?」
「…うん。」
「お前には本当に、感謝してんだよ。」
「本田…」
「だからさ、今度はお前が欲しい言葉をやるよ。お前が望むんなら…なんでも。」

吾郎からの真摯な言葉に一瞬ドキッとした薫だったが、その眼差しに負けないくらいの真っ直ぐさで見つめ返した薫ははっきりと答えた。

「もし、あたしの為の言葉や嘘だったら…いらない。あたしは、本田の言葉で、本当の気持ちを教えて欲しいの。」
「…わかった。」

決意をしたような表情で吾郎はゆっくりと立ち上がる。

「俺は…」

自分を見つめるその射ぬくような意志の強い視線を受け止めるように、薫も顔を上げた。

「お前が好きなんだ、清水。信じろ。嘘じゃねえ。」

それは聞きたかった吾郎の自分への想い、でも今まで聞くことができなかった言葉だった。それを聞けたことで心臓が壊れそうなほどに早鐘を打ち、次いで頭がしびれたような感覚がして薫はポロポロと大きな瞳から涙が溢れてきて止まらない。

「なっ、何で泣くんだよ。」
「…だって。」

相手も自分と同じ気持ちでいてくれている。それが実感として感じられる嬉しさからくる涙だが気持ちが溢れすぎてうまく言葉を紡ぎだすことができない。そんな薫に吾郎は近づいて手を伸ばして肩を包み込む。

「意味ねえじゃねーか。俺はお前を泣かしたくなんかねぇ。笑ってて欲しいんだよ。」

大きな掌であやすように頭を軽くポンポンと叩きながら彼女の柔らかな髪に触れる吾郎。薫は不器用ながらも優しげな感触が嬉しくて、近づいた吾郎の大きな背中に手をまわし、彼の胸に顔をうずめるようにした。すると自分と同じように高鳴る鼓動が聞こえてきて愛しさに胸がいっぱいになっていく。いつもは強がりばかりな薫も、今ならきっと相手に素直に気持ちを言える気がした。

「本田、大好き。」
「…バカ、知ってるよ。」

そっけない言葉で受けとめながらも目の前の暖かい温もりを抱き締める吾郎。観覧車から見える景色はゆっくりとだが、確実にその様を変えていく。それはまるでこの恋人同士の歩みに似合ったような動きで回っている。お互いの大事さを確かめあい、離れていたとしてもこれからもずっとふたりでいられたらいい、と強く強く感じているのだった。





清水薫・2006年誕生日おめでとう小説です(2014・加筆修正)

私にしては甘い感じを目指しました。いつも誰かさんに振り回されてばっかで我慢が多い気がする彼女にワガママを言わせたかったのです。たまにはね。

手紙に悩むくだりは吾郎が相談するなら寿君なのかなとか考えて書きました。寿君は筆マメそうですよね。
あと、彼は吾郎に置いてけぼり仲間つながりできっと薫嬢の気持ちがわかるんでないかと思います。


“手紙を書く”
“絶叫マシンに乗る”
“告白をする”
…という、苦手三連発・吾郎イジメができて、書いてて楽しかったです(笑)





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