●Sunny Day Sunday


少し膨れっ面の薫は目の前の吾郎に問いかけた。

「あのさ、お前何でこう毎回遅刻するの?」
「何でって………やろうと思ってやってんじゃねーよ。」
「…あのな。何でそんなえらそーなんだよ、まったく。こりゃ荒療治が必要だな…」
「は?」
「…よし、決めた!じゃあ、今度特に理由なく遅刻したら、罰としてボーズ頭!」
「なっ…!?ボ、ボーズって…か、勝手に決めんなっ!」
「ダメ、もう決まり。それくらいしないとお前の遅刻グセは治んねーからな。」
「リスク高すぎんだろ!ぜってーやんねー!嫌だったら嫌だ!」
「大丈夫だって。あたし、ボーズ頭けっこう好きだからさ。涼しそうだし、野球に向いてるし、いいじゃん。」
「そういう問題じゃねぇっ!」

時間にルーズな彼氏を持った彼女の反撃。いつものふたりの待ち合わせ風景なのでした。




初代・web拍手文でした。

普段のデートにも遅刻が多そうな吾郎へのペナルティーを考えたらこうなりました。罰ゲームの王道、野球部の定番へアースタイル、坊主頭の吾郎を一度は見てみたいような、決して見たくないような…。


タイトルは甲子園ブラバンでも定番なセンチメンタル・バスの曲から。
『これは吾薫のテーマソングだ!』と勝手に思っています。


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