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マシンガンガール(ポルノグラフィティさんのマシンガントークイメージ)
「おはよぉー!!」

元気よく教室の扉を開いて元気よく挨拶をしながら登校してきたのは俺の彼女のさちこ。
明るく元気で頭も良くて美少女…とまではいかないけど有り余る性格のよさでその辺のアイドルなんかよりかわいく見える。
付き合い始める前は物凄く競争率が高く俺の学年はみんなさちこのことが好きなんじゃないかな…と思うほどの人気。
だけど告白しようと思ってもみんな諦めるのだ。
何故ならさちこはそんじょそこらの男たちには手にも負えないレベルのマシンガントークガールなのだ。

「由孝ー!おはよー!」
「おはよ、今日も元気だね」
「そうなのよ、あのね!きいて!今日のお弁当何にしようかなって昨日の夕方買い物行ったの!んで紅鮭がすっごく安かったからそぼろにしようって思って買ってきて、それで下拵えして今日に備えたの!それで起きてテレビつけてみたらビックリ!おは朝の占いでラッキーアイテムが鮭のオニギリだったのー!!これって凄いよね!絶対いことあるよ!!だから今日は紅鮭そぼろのオニギリです!!由孝もどーぞ!!!」

この間俺は黙って話を聞く、出なければ聞きこぼすかもしれない、それ程マシンガンなのだ。

「わぁ〜さちこの手作り?俺もういいことあったわぁ」
「いつも由孝購買でしょ?食事管理はスポーツマンにとって大事なことだし!こんなに喜んでくれるなら私、毎日作ってきても良いかなぁ?」
「え!ホントに?すっげー嬉しい!」
「……おまえらうぜぇ」

そうだ笠松と会話中だった。
女子が苦手な笠松もさちこだけは大丈夫らしく、なにやらそう言うことどうでもよくなるくらいうるさいから、だそうだ。

「笠松くんごめんね由孝とっちゃって!そう言えばねこないだ笠松くんみたよ!」
「あ?どこd」
「楽器が沢山売ってるお店が沢山並んでるとこ!笠松くんって楽器興味あるの?」
「まぁギターをちょt」
「わー凄い!今度ききたいなぁー!」
「……」
「因みにどんな曲をひいたりす…

「うるせぇー!!!森山!てめぇの彼女だろ!黙らせろ!」

あーあーほらねー普通の男には無理何だよねーさちこのマシンガントーク。
にしても困ったな。
さちこも未だに笠松に詰め寄って謝ってるし…だまらせるっつってもなぁ……

「いいの?だまらせて」
「なんで許可いるんだよ!」
「ほーいんじゃ……さちこー」
「んー?っん…………」

ガタッ……

横で笠松が驚きの余り机に足をぶつけていたが確認したんだから、いいよな別に。

「んぅ」

わー可愛いさちこ。

ほーんと

キスして抱きしめてるときだけは大人しいんだからー。

「な…おまっ……もりやまぁああああ」

まぁ真っ赤な顔した笠松にシバかれたが吃驚して真っ赤なさちこも見れたしよしとすっかー。
あれ…これもまさかさちこのオニギリ効果?
なんつって。





吃驚したけど…ちょっとドキドキして楽しかった!流石おは朝ね!!

(わーお同じ事考えてらぁー)





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