ご飯食べたら買い物だよね!しかし浦原少年は少し汚れてるので先にシャワーです!私の見よう見まねで自分が食べたお皿をさげてくれた下駄帽子(小)天使マジ天使、と内心悶えながらも何とか冷静になった結果出た結論がこれだよこれ。さっき冷蔵庫チェックしたら食材無かったし最悪日用品は駄目でも食べ物買いたいんだよね。それで今まで衝撃の展開続きで忘れてたけどよく見たら色々と汚れてらっしゃる彼には、外に出る前にシャワーを浴びて貰おうっていう事になった。とにかく早めに出掛けて早めに帰って来たいからとっとと浴びて貰おう。私だけならともかく、こんな天使みたいなショタ…げふんげふん。小さな子供を夜に出歩かせるのはどう、って話だしね。
彼が着ても何とかワンピースに見えるようなTシャツがあるか確認してから食後のお茶を飲みながらまったりと…まではいかないけど来た時よりは警戒心を解いてくれてる浦原少年に話し掛ける。くりんとしたお目々がもうたまら…いかんいかん、しっかりしろ、私。



「今からね、ちょっとシャワー浴びて貰いたいんだけど…」


「しゃわー…って……からだ、あらうっていってた、おゆとかみずがでるやつっすか?」




何この子さっきの私の大雑把な一通りの説明ちゃんと覚えてるの超びっくり。そして理解出来てるのが凄い。あっさりと返って来た答えに普通の大人より記憶力いいんじゃないの、と改めて感心してしまった。やっぱり頭の作りが違うんだろうなあ…。



「……?おねえさん?」


「あ、いや、うん、その通り。まあ詳しい使い方とか説明するから一緒に来てもらっていいかな?」



「わかった!」






取り敢えず、と簡単にシャワーとボディーソープその他色々お風呂の入り方の説明をして部屋に戻ってきた私。つたない説明ながらもきっちり理解してくれる彼は…うん、もうやめとこうか。若干遠い目になっちゃったけど、まだやる事があるからしっかりしなきゃな。
本棚に1から揃ってるBLEACHの文字を見て溜め息。これ、このまま出してたら駄目だよなあ…。どう考えても飲み込み良い彼が直ぐに現代の文字が読めるようになって、ある日好奇心から見てしまうって未来しか思い付かないし。うん、封印決定。シャワーを浴びてる間にとっととやっちゃおう。取り敢えずはクローゼットの奥の方にしまっておけばいいよね。面倒だから一気にかたしますか。


「よっ…と………あ」




…とか面倒臭がったのが悪いんだよね、きっと。バサバサと上の数冊が落ちましたよちくしょーめ。仕方ないから今持ってるのを先にしまって、と…。…ごめんねオサレ師匠、しばらく暗闇の中にコミックスを置く事になりそうです。
心の中で軽い謝罪をしてから落ちてしまった方を拾いに。白い背表紙のあれは…ああ、ファンブックか。ウルキオラが表紙のやつは多分持ってる人も多いだろうな、きっと。そしてあのファッション雑誌と化したオマケページに笑った人も私だけでは無いはずだ。いや、カッコいいんだけどね。だけど少年誌のファンブックでは中々見かけないテイストだよね、とは言わないで…あ、やばい言っちゃった。って、あれ?何か紙が挟まってる…?



「……なにこれ」



オマケでこんなの付いてたっけ?私の記憶には今月発売のコミックスについてカラフルに書いてあるやつしか無かった気がするんだけどなあ…。気になってその紙をぺらり、裏面に。



++1/365++



「…………ん?」




この廚二臭が凄い++は気にしない事にして。1/365ってなんぞや。ていうかこれしか書いてないって何事。白い紙にこれだけってオサレっちゃあオサレなんだけど紙の無駄遣…あれ、そういえば師匠の漫画って全体的に白かったような…げふんげふん、ナンデモナイヨー!まあそれは置いといて、とにかく365だよね。365…365…普通に考えれば、一年の事、かなあ…。でも1って…1って…あああもうわからん!誰か見た目は子供で頭脳は大人な彼呼んできてー!
365…一年の中で一日しかないもの…正月、クリスマス、バレンタイン、ハロウィン、日本だと○○の日っていっぱいあるけど、他に………待てよ。そういえばBLEACH大好きなオタ友が確か……。丁度手元にファンブックあるし…。



「……やっぱり…!」



一年で一日だけの特別な日は、誕生日。で、浦原喜助の誕生日は、今日12月31日。BLEACH大好きな子が喜助さんが12月31日で夜一さんが1月1日なの!って言ってたから何と無く頭に残ってたんだよね。私ったらなんと言う名探偵。真実はいつも一つ!
…それにしても、この見覚えの無い紙といい日付けといい無関係とは思えないよなあ。こういうのが原因での逆トリ、みたいなの多いし。彼がここに来たのももしかしたらこれのせいじゃね?



「おねーさん、どれでからだふくんすか?」




あ、やばい浦原少年上がっちゃった。急いで漫画は隠して、紙は……取っておこう。明らかに怪しいし、これ持ってる事によって何かあるかもしれないからね!




「はーい、ちょっと待ってねー」




…何の心の準備もしないまま風呂場に向かって天使ショタの全裸を目撃してしまい、何と言うか色々大変な事になったのは別の話。









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