ALBATROSS

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カラ松ボーイではない夢主とカラ松

最近ストーカーされている気がする。大学の放課後からバイトが終わり家に帰るまで、ほぼ毎日きっちりと視線を感じるのだ。害はないが、成人男性がストーカーされるとは世の中意味がわからない。自分で言うのもなんだが俺はイケメンではないし、王子様のような性格ではない。親に相談したら自意識過剰と笑われ友人に相談すれば女子に追っかけられる?お前が?と鼻で笑われた。あいつらは脱毛したあと毛穴がボツボツになる呪いをかけた。クックック精々髭剃りで苦しめ。
しかし害はないといえど、俺は繊細な心の持ち主、四六時中見られている生活なんて耐えられない。多分放課後から帰宅までなので四六時中ではないんだけれども。ストレスはストレスなんだ。うがー!疲れたー!とだらける姿を人にあまり見られたくない。

「ってわけで最近ストーカーされる気がするんスよね〜」
「なんだって!?危ないじゃないか!」
「別に害はないんスけど、ちょっと疲れるって言うか?」
「俺が守ってやるカラ松ボーイ!」
「カラ松ボーイではないッス」

最近俺のバ先であるバーにほぼ毎日出没し一番安い200円のサイダー1杯で閉店ギリギリまで粘る男、カラ松さんに愚痴がてら相談をする。守ってやるって少女漫画みたいなセリフだ。ウケる〜この人この前ボコボコになってゴミ置き場にぶっ倒れてたの見たぞ俺。酷い傷だったがすっかり治っているのは脅威の治癒力だが何より強いのはそのメンタルだろう。なんつったって一番安い200円のサイダー1杯で閉店ギリギリまで粘る。多分そろそろ店長から注意が入りそうだが、例え200円のサイダーだけでもカラ松さんはこの店が楽しくて来ているというので出禁は勘弁してやってくれと俺が頼んであげるつもりだ。何が面白いってこの人ビールですっつってサイダー出すと酔うんだよな〜ウケる〜。あといつも俺の事カラ松ボーイっていうけど意味わかんねえウケる。

「見守りの時間を増やした方がいいかもしれないな…」
「見守り?」
「大学の終わりから帰宅、就寝まで見守っているつもりだったが足りなかったようだ……安心してくれカラ松ボーイ、このカラ松が君をまもるからな!」
「きっしょ」

お前かよやっぱ出禁な。

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