ALBATROSS

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おおおとこ

現代トリップした180cm男主
鬼だのなんだの言われ、心優しい娘さんに助けられて村の外れで暮らすように。いきなりサバイバルは本当にキツいし文字も読めないし。しかし村の奥様方がなにかと可愛がってくれ、なんとか生活出来るようになった。力仕事はまあそこそこ出来るし、畑は腰がしんどいがまあ出来る。食事は口に合わなくて少ししんどいが、まあ、生きていく分には……生きる……。
特に気にかけてくれる山田さんの奥さんは、旦那さんは単身赴任で息子さんも家を出られて寂しいらしい。だからと言ってAVみたいにゃならんけど、愚痴吐き場のようなもんで──と思っていたが周りからはそう見えないらしい。ある日男が乗り込んできた。
「うちの妻に何をする!」
「えっ」「あら、あなたやっとお帰りになったのね」
山田さんの旦那さんですか。どうも。いつも奥様にはお世話になっております。てな感じで山田先生と邂逅。へえ、先生をやってらっしゃるのですか、ご立派ですね。私は─手伝いをさせていただきなんとか暮らしている次第であります。
都合よく記憶喪失だと思われてるものでそれを利用。怪しまれてるなと思いながらも少しづつ気にかけてくれることに感謝。していると、ある日家に見知らぬ包帯男が。
「君が噂の鬼?随分まぬけな顔立ちだね」
はあ、どうも。雑渡さんと名乗ったその人は、お城に仕える忍びらしい。殿が南蛮好きで、男主に興味を持っているのだとか。あれよあれよと連れていかれ、しかしこちらには売り込むスキルもないためペットかなあ、と思っている。ポルトガル語?出来ませんよ。中国語?現代語ならまだしも古語なんて無理無理。かろうじて英語が英検3級レベルですけど、今は室町時代なものでアメリカはまだ先住民族時代だし、イギリスは百年戦争真っ只中だ。しかしそのかろうじてな英語と誰よりも大きい体格が気にいられ採用されることに。とはいえ文字も読めず忍びのような動きもできないただの一般人は基本下っ端。まあ生きるには、うん、平気だろう。ちょくちょく雑渡さん方に監視を含めて可愛がられたりはするが、なにかと「不思議な子だね」と言われる。価値観は現代のままだからズレることが多々。

ある日迷子の子を見つけ忍術学園まで送る。あれ、山田先生……こちらの学園の先生でらっしゃったんですか。これはどうも。
「突然去られたと聞きました、今は何を……?」
「ええ、とあるお城のお殿様に雇われまして、下っ端をやっております。ご親切に文字なども教わることが出来まして、なんとか」
「そうでしたか……」
「何してるんだい?」
「わー!くせものー!」
「わ、雑渡さん、いつの間に……曲者?」
そこで初めて忍者、ああそうなのかと納得。そうしたら山田先生もなかなか帰れないだろうなあ。

それからなんやかんやあって忍術学園の事務を手伝うことになり、子供たちの様子を見たりくのたまから色仕掛けされたりする。
「こら、女の子が肌見せちゃだめだろう」
「エーン名前さんやさしい〜!」
優しいというか、子供だからなあ……。適齢期があまりにも子供なために枯れている、男色家かもしれないなどと思われている。

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