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□××をしないと出られない部屋〜遼徐編〜
『どちらかが喘ぎ声をあげよ。扉が開く』
張遼「………」
徐晃「…これは…」
張遼「…出口と思わしき扉はここだけの様ですな」
徐晃「むう…。修行中に突然気を失い、気がつけばこの何もない部屋…我らを監禁した輩の目的は、一体…」
張遼「………」
徐晃「…張遼殿」
張遼「はい」
徐晃「この紙に書かれている一文は、真でござろうか?」
張遼「恐らく」
徐晃「しかし…喘ぎ声…」
張遼「……徐晃殿」
徐晃「はい?」
張遼「脱ぎましょう」
徐晃「はっ?!」
張遼「喘ぎ声のなんたるか、この張文遠が手とり足とり教示しますゆえ。さあ、さあ」
ぐいぐい
徐晃「いいいいや、あの、しか、しかし…!あ、喘ぎ声とは、脱がなければ出せぬものでござろうか…!?」
張遼「はい(キッパリ」
徐晃「そ…そうでござるか…。それならば致し方ないでござる…」
張遼「さすが徐晃殿好きです」
徐晃「え?」
張遼「なんでもありませぬ」
脱ぎました。
徐晃「それで…この様な姿で、何をすれば良いのでござろうか…」
張遼「…………」
徐晃「? 張遼殿…?」
張遼「……………」
徐晃「張遼殿?どうされ…」
張遼「がふッッ!!」
ぶしゃぁっ!!
徐晃「えっ?!!ち、張遼殿おおおおおお!!」
徐晃「し、しっかりしてくだされ張遼殿!!は、鼻から大量の血が…!今すぐ止血せねば!」
張遼「じ…じょ、こう…どの…」
徐晃「張遼殿!今、布を…」
張遼「徐晃殿…よき、筋肉を…お持ちですな…わたしは、わた…しは…それ…だけで…っ」
徐晃「!? ち、張遼殿!?」
張遼「………」
徐晃「張遼殿…!!」
張遼「冗談はさておき」
むくり(起)
徐晃「(Σ冗談…!?)」
張遼「出口となる扉はただひとつ。そして私と徐晃殿、どちらかが喘ぎ声を出さぬ限り扉は開かない仕組み。となると…ヤる事は、あれしかありますまい」
徐晃「あれ…?」
張遼「裸の者同士、くんずほぐれつ…」
徐晃「…! な、なるほど…!張遼殿、拙者…わかり申した!」
張遼「なんと!それでは、徐晃殿…!」
徐晃「はい!お任せくだされ!」
徐晃「まっさーじ、でござる!!」
張遼「……え?」
徐晃「裸でないと出せぬ声…そして、くんずほぐれつ…。すなわち喘ぎとは、気持ちの良い時に出るもの…かゆいところに手が届いた時の、あの声のことでござるな!」
張遼「いえ、そうではなく…」
徐晃「ならば、まっさーじでござる!拙者、足ツボには自信があるゆえご安心あれ!いざっ!参る!!」
張遼「いえ徐晃殿、ここでの喘ぎ声とはそういうものではなっ…あ、アッーー!!」
その後、徐晃のマッサージの成果により部屋の扉は無事に開き…
「これはこれであり」と張遼は痛みに気を失いかけながらも何故か満足気だったー。
=了=
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