にやり、蒼太の口許が歪む。
ばれる…!!
こんな変態みたいなことをしたってばれたら幼なじみ辞めさせられる。
ていうか人間として見てもらえなくなる!!
とっさに立ち上がろうとした途端、コロンとなにかが落ちる音がした。
ふとそれを見ると、艶かしい外装の小瓶が。っつーか媚薬が。
「なにこれ?」
サーッと血の気が引いていく。
ポケットから媚薬が落ちてしまったのだ。
拾い上げるより先にひょいっと奪われ、蒼太は訝しげにそれを眺めた。
「んー?なになに…カイカン☆インラン…乱れに乱れる合法媚薬。」
「っ、え、えーーっと…それは…お、おもちゃ!つーかなんか外で配ってたやつで!ほ、本物じゃない…ッ」
「じゃあ試させてよ。匠の身体で」
そう言って蒼太は俺のシャツのボタンをプチプチと外し始めた。
何をしているんだ、とか、蒼太は媚薬飲んでないはずなのにどうして、とか、色んな考えが浮かぶ上に身体は火照るし頭のなかぐちゃぐちゃだ。
「やだ、蒼太、まじでやめ…っ」
「人に薬盛っといて?」
びく、と俺の肩が跳ねる。
やはりバレていた。こんなこと、もう幼なじみも友達も解消だ。
青ざめる俺をよそに、蒼太は小瓶を開けると指先に数滴垂らした。
それをどうするのかと見ていると、
「あ、あっ、いや…っ!」
「これって即効性?」
あろうことか直接俺の乳首に塗りつけてきた。
スウスウするメンソールのようなものを塗られた感覚のあと、早くもそこはじわりと熱を持ち始めて。
ピンと立ち上がった乳首を摘ままれたかと思うと、ゆっくり捏ねられる。
それだけで身体は跳ね、もっと強い刺激を求めて腰が揺れる。
「いや、だめだめ、そうた、ぁっ!」
「何がだめ?」
「塗ったとこぉ…ッへ、へん…っ」
「へぇー」
蒼太は興味も無さそうな返事をしておいて、突然ぱくりと乳首を口で覆ってしまった。
そうしてぬめった舌が乳輪の周りを一周したかと思えば、ねっとりと乳首を刺激される。
「いあぁあっ!や、そ…ッ」
「ん、あま…これって僕も飲んだことになるのかな?媚薬」
「や、あ、あ、あっ」
ちゅるちゅると乳首を舐め啜られ、片方は蒼太の指先でクリクリと押し潰される。
火照った身体はその刺激だけで十分すぎるくらいに反応して、俺は半泣きになりながら耐えていた。
が、
「あ、っあ、やん、も…でちゃ、でちゃいそ…っ」
「匠は乳首弄られただけでイッちゃうんだ?」
「やだあっ、言わな…ッはぁ、あぁんっ!」
抵抗した途端激しく舐めしゃぶられ、俺はズボンの中で射精してしまった。
それが染みをつくって肌にまとわりつく。いまの俺の身体はそれだけでまた熱を持ち始めてしまって埒があかない。
「ほんとにイッちゃったんだ。すごいね、媚薬って」
「やめ、そうた…っ!も、俺、おれ、あつくて死んじゃいそ、だからぁ…ッ」
「…だから?」
「ひ、あう…っも、さわんない、でぇ」
力の入らない手で蒼太の細い腕をつかむ。が、
「いやいや…無理でしょ」
蒼太はそう言うや否や、ずるっと勢いよく俺のズボンを脱がせた。
抵抗する間もなく下着まで脱がされ、ほぼ全裸だ。
蒼太に全裸見られるなんて修学旅行以来、いや、もうそんなことを考えている暇はない。
ぎんぎんになったぺニスを、ぴんっと指で弾かれる。
「やぁっ、あ、あ…ッそ、たぁ…っ」
「すご…匠のちんこ、カウパーでぬるぬる」
蒼太がちんことか言ってる、あの可愛い蒼太が、か、カウパーとか言ってる!
それだけで十分ムラムラするってのに、おっ勃ってるそれをじーっと見られてしまって恥ずかしさと興奮で触れられてもいないのにピクピクと震えてしまう。
「かーわいい、匠のちんこ、僕が見てるだけでイッちゃいそうだね」
「ひい、っん、はぁあ…ッ蒼太、ごめ、またおれ、いっちゃ…っ」
そう言うと、蒼太は無言でぺニスの先端を弄り出した。
溢れっぱなしの密が蒼太の指先を濡らし、それを擦り付けるように親指でグリグリと先端をなぶる。
いいんだけど、気持ちいいんだけどそれだけじゃ熱は収まりそうになくて。
「ひぃい…ッあ、それだけじゃ、足りない…ッ」
「そうだよね。でもさぁ、俺に媚薬盛ろうとした癖に自分ばっかり気持ちよくなるのは図々しくない?」
「へ…あ、う…ッんん、あ」
え、お、俺?
俺って言ったの蒼太くん?
突然低くなった蒼太の声に驚いて見れば、ニヒルに笑う彼と目があってぞくっとする。
「俺のことも気持ちよくしてよ。」
「え…ッあ、どうやって…っ」
「…バカだなぁとは思ってたけど、匠ってマジでバカなんだね」
するりと蒼太の手がぺニスの下、さらにその下へと這う。
「ここで、に決まってんじゃん」
「っ!!」