うまい話にゃ、03


柚木さんがビビッドピンクの棚のほうへ行き、何かを手にとって戻ってくる。
明らかにそっち系の玩具なのだろうが、頭がぼんやりしてついていかない。
するとカシャンと音がして、ハッとして見ればそのままベッドの柵に手錠が繋がれ、頭上で腕が拘束されたことに気がついた。

ガシャンガシャンと手を動かすも、繋がれていてびくともしない。



「やだ、柚木さん、こわい…っ」


「怖くありませんよ。これから瀬田さんはとっても気持ち良くなれるんです」


「ひゃ、あぁっ…!」



トロリと冷たい何かがペニスに垂らされ、柚木さんはそれをぐちゅぐちゅと玉や尻の間にまで塗りたくる。
何をするんだ、と思いつつも腕は動かず、かわりに柚木さんがぷっくりと立ち上がった突起をまた口に含む。


快感にもだえていると、先ほど塗りたくられた箇所が徐々に熱っぽくなってきた。



「や、だ…っ、なに…?」


「このローションも新商品で、ちょっとした催淫効果があるんですよ。ここも、熱いでしょう?」


「やぁっ…ぁ、ア、あっ」


先端の割れ目に指を軽く捩込まれ、クチクチと擦るように液体をすり込まれる。

熱を帯びた下半身が疼いて、自然と柚木さんの手にペニスを押し付けてしまう。


柚木さんはちゅ、と音をたてて乳首から口を離すと、机に置いていた箱を手にとった。そして俺のほうを見るとにっこりと笑う。

パカッと開いた可愛らしい箱の中には、細長く銀色に光る棒。
一瞬、カテーテルを思い出した。

「ま…さ、か」


「そんなに怯えないでください」


そう言って柚木さんはまたにっこり笑うとその棒を取り出し、さっきのローションを丁寧に塗り付けた。

予感は的中し、棒がペニスの先端に宛てがわれる。
ヒヤリとしたそれの冷たさと、これからされる行為への恐怖で体が震えた。


入るわけない、入るわけない!
そう思いながら怯えている間にも、ツプ、と先端が尿道口に少し入った。


「あ、はぁ…んっ、ぐ…っ」


思わず目をそらして違和感に堪える。
冷たい棒の先が回転しながら尿道の粘膜を押し拡げ、ゆっくり中へ進入してくる。
チクリという少しの痛みと共にむず痒い感覚にどこかぺニスの奥が疼いて、もどかしさに腰が揺れる。



「ほら…こんなに入りました」


「う、そ……」


柚木さんの言葉にペニスを見やれば、棒の三分の二ほどを尿道口が飲み込んでいる。


「どうですか?感想は」


「わ、わかんな……ん、あぁン…っ」


円を描くようにクルクル棒を回しては、上下に動かしながら焦らすように尿道の入口までゆっくり引き抜かれる。
もどかしい快感に身もだえ、自然と棒が奥へ入るように腰が揺らめく。


「はぁあンッ…あ、あ、あぁ…っ」


「こうやってゆっくり引き抜かれるのがイイですか?それとも…」


「ひ、ァああッ!」



途端にブシュブシュと激しく上下に出し入れされる。中の粘膜が擦り上げられ、無理矢理奥の膀胱にまでねじこまれる感覚に目眩がした。

だしたい、だしたい、強すぎる快感に体中がおかしくなりそうだった。



「いあぁっ!あんっだめ、柚木さ…っ!あぁっ!あっあっも、」


「また出そうですか?」



言いながらもぐしゅぐしゅ尿道を犯す手は止まない。

そればかりか柚木さんが足の間を割って入り、裏筋を舐めながらゆっくりと下降し、玉をくわえ込み口の中で転がしたかと思えば、アナルに舌を這わせ始めた。


「あぁぁんっ!だめぇ…っ舐めちゃ、あっ、あ、あん!ひぁあっ」


固く尖った舌がぐにゅぐにゅとナカに侵入してきて、内壁を無理矢理押し拡げられる。時折ズルルッと唾液を吸い上げられれば、「あぁんっ!」とはしたない声が止まらない。
粘膜と粘膜が擦り合う感覚に目眩がして、ひたすら腰が跳ねる。

その間にも尿道への責めは止まらない。


「やぁあんっ…!あ、あッ、すご、おしり、いい…っ」


「ん…もうトロトロ…すぐ入ってしまいそうですね」


「ふぁ、あ…?」


言うやいなや、指があてがわれたと思うと突然ナカに突き刺された。
声もでない衝撃に見悶えていると、指はゆっくりナカを掻き進んでいき、何かを確かめるように内壁を擦りあげていく。


「ひっ、あ…んんぅ、ンッ」

「さぁ、イイところを探しましょうね」

「え、なに…ッ!んっん、ん…ッあ!!」


柚木さんが指を折り曲げてぐりっとナカを回転させた瞬間、体験したことのない快感に体が大げさなほど跳ねた。
そこをカクカクと細かく刺激され、振動が尿道をも伝わる。



「ひぁああンッ!あ、あっそこ、そこだめ、ンアァッ」


「ここ…?ここがイイんですか?」


柚木さんはふ、と笑うと、俺が一際反応した場所を執拗に押し潰した。
それだけでなく、そのまわりの敏感になった粘膜まで丹念に擦りあげ、入り口を尖らせた舌でぐちぐちと押し広げた。
ぺニスからの刺激と穴からの刺激で目の前がチカチカして、足がガクガク痙攣する。


「ひいぁああッ!ひん、あぁあっ!あんッ!らめ、あ、あ、あ、も…っ、おかひ、くなう…っ」


「いいですよ、たくさんイってください」



棒をいっきに引き抜かれたかと思えば柚木さんがすぐにぺニスにしゃぶりついてきて、根本から先端までいっきに吸い上げられる。
その間にも穴の痼を指が小刻みに激しく押し潰し、迫り来る強い快感に頭のなかが真っ白になる。


「あぁああっ!!も、吸っちゃ…っ!いく、出るっ、またでちゃ、あ、あっあっ!ひぃ、やぁあんッ!!」


痼を突かれながらじゅううっとぺニスを強く吸い上げられ、俺はあっけなく二度目の絶頂を迎えた。
柚木さんの指がゆるく動いて、ナカをぐるっと掻いたあとに引き抜かれた。その感覚に体が震える。
唇でぺニスをゆっくりしごかれ、先端をチロチロ舌が這う。


「やぁ、んッ…」


柚木さんは口を離すと、二つ目の紙コップに精液を吐き出した。
息を整えながら、これからあれが色んな人に分析されてしまうのかと思うとなんだか恥ずかしくなって顔が熱くなる。
口元を指でぬぐい、柚木さんはにっこり微笑んだ。


「心配いりませんよ、匿名ですし、後々瀬田さん個人にご迷惑をおかけすることはありませんから」

「そ、そうですよね…」


わかってはいるのだが…それでも恥ずかしい。悶々考えていると、すっかり萎えてしぼんだぺニスを不意に掴まれる。


「あ、ンッ!」

「さぁ、たくさん出しましょうね」






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