教科書はいらない
優等生×おばか
/(不良?)誘い受け




「ん、んっ…ちゅうっ、は…っン」


「何してんだお前」



俺のペニスをうまそうに頬張る不良頭。彼方。

試験一週間前になり切羽詰まって「勉強を教えてください」と土下座してきたこいつを仕方なく家に呼び、苦手だと言っていた数学を教えること30分。
急にもじもじし始めたかと思えばいきなり床に押し倒され、鼻息荒くズボンを脱がされ自身をしゃぶられているという今。



「んく…だって葵、全然かまってくんない、んだもん」


「試験前だから仕方ないだろ」



ため息まじりにそう言い放つと、彼方はぷくーっと頬を膨らませてきっと俺を睨む。
睨むってお前それ上目遣いだからね。可愛い。むかつく。

舐めるのを再開したかと思えば、彼方はカチャカチャとベルトを外して性急にズボンを脱ぎ、下半身は靴下だけになった。
人の家くるのにノーパンかよ。
呆気にとられている間にも、ぐぽぐぽと音を立てて俺の自身に貪りつく。



「んっ、んぐ、ちゅ…っ」



口に入りきらない分は手で扱きながらぐちゅぐちゅ舐める。
自分で誘っておきながら相変わらず下手だし、シてることに興奮しすぎて我慢しきれないのかすでに自分の穴いじりはじめちゃってるし。

とりあえずそのさまを見ているとふいにこちらを見て、


「はぅ、葵、あっおれの、おれの自分でしてるとこ、見てっ!」



あ、自分で言うんだ。
返事も聞かずに体制をずらし、所謂シックスナインみたいな態勢になる。指がゆっくり穴のまわりを一周し、くぷっとまずは一本。はぁん、と色のついた声がして左右に揺れる腰。



「あぁぁンっ…あ、あぅ、おれのおしり、葵のゆび入っちゃってるよぉ、あっあうっ」



俺のじゃねぇ。
完璧に自分の世界に入り切ってる彼方。目の前でゆらゆら揺れる尻にはすでに二本目が入ろうとしている。
は、は、という小さな吐息が自身にかかって、時々チロチロと先端を舐められる。


ぐぷ、くちくち…ぐちゅんっ


「んはぁあっ、あ!奥、き、たぁっ、」



ぐちゅぐちゅ、ピンク色のアナルに彼方の細い指が出入りする。
指の動きに合わせて、目の前のペニスが糸を引きながらぷるぷる震えた。



「…気持ちいいか?」


「あっあっ、ん、はぁあ…っきもちいよぅ…」



このまま黙って見てろっていうのか。尻にふぅっと息をふきかければ、声を上げて体が波打つ。
さんざんエロい姿見せ付けられて、俺は色々と限界だった。

やらしい液をたらすペニスをぐちゅりと握る。


「あぅっ!?だめ、いじっちゃだめ、ぇっんぁう」


「指だけじゃ我慢できないだろ」


「や、あっ、あっ、ンあぁっ!」


じゅるじゅるっと音をたててペニスにむしゃぶりつく。もうほとんど絶頂に達しそうだったそれは唾液なしでも十分に濡れていて、吸っても吸っても蜜が溢れ出た。
先端に舌をねじこんで蜜を丁寧に吸いだしてやり、根本までくわえこんでじゅぷじゅぷと唇で擦ってやる。


「やぁあっあっ!吸っちゃ…ンあぅ!だめぇ…ッ!あっあっ、おしりもおちんちんもきもちいよぉッ」


頭上ではぐちゅぐちゅ、彼方が腰を揺らしながら穴をほじくってるっぽい。
そんな揺れる腰をがっちり押さえ込んで、本格的に舐め始める。

ぐぽっ、ぐぽっ、じゅるるっ!


ひんひん言ってる彼方を無視して、口に含んだまま舌先で先端を舐め回し、じゅるるっと根本からいっきに吸い上げる。

「やぁあっ!あっ、あンッ、だめ、だめ、あぁンっ!でる、葵の口のなかに出しちゃうよぉッ!」

びゅく、びゅるるっ!


口のなかに熱いものが広がって、彼方のそれがピクピクと痙攣する。ゆっくりしごきながらちゅううっと先端に吸い付いてやると、「ふぁあンっ!」と彼方の体が大きく波打った。

ごくりと熱い精液を飲み込んでダルさの残る顎をさすっていると、彼方がちゅぽんと指を引き抜いてこっちを見下ろした。
目は熱っぽく、息もさっきより荒い。


「…あふ、あっ、おれの、おれのおしりもうぐちゃぐちゃだからっんあぁっ」


「…だから?」


「ふあぁっ、あ、これっ、葵のほしい…っ」



我慢できない、とでも言いたげに彼方が半分こっちを見ながら、ちゅっと俺の自身にキスをする。

なんだかんだ文句は言うものの俺のものもビンビンであるからにして、これが勉強会だなんて笑ってしまう。



「お前自分で誘ったんだから自分で入れろよ」


「へ…ぁ、う…」



ふ、と俺は笑った。
彼方のことなら弱点でもなんでも知ってる。弱点…これだけ積極的だというのに、騎乗位だけは苦手なのである。
恥ずかしいんだとかなんだとか、いつも動けないまま固まるのだ。

どうするのか半ばニヤニヤしながら様子を見ていると、彼方が顔を赤らめながらおずおず移動し始めた。






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