大瀧くんの指が、ゆっくりと体中を這いまわる。
両手首はネクタイで後ろのドアノブに結ばれて身動きがとれないし、
何より大瀧くんが何を考えているのか全然わからなくてただただ恐怖だった。

恐怖で怯えていると、突然這っていた指が乳首を押しつぶした。


「あぁうっ…!」

「男でも感じるもんなんだな」

関心するように言って、大瀧くんは親指でさらに強く乳首を押しつぶした。
両手がふさがっているから口をおさえられないし、嫌でも声が出てしまう自分が恥ずかしい。
ぐにぐに押しつぶされたかと思うと強くつねられたり、感触を確かめるようにくりくりいじり倒される。


「ひぁう、うっ、ン、んん…っ」


指の刺激がなくなって目を開けると、大瀧くんの顔がすぐ下の胸元にあって、赤い舌がワイシャツ越しに乳首を舐めようとしていた。
やめて!という制止の声のかわりに、ねっとりと舐めあげられて「いやぁっ」と声が漏れた。


「あ、あ…っや、やだ…だめっ」


唇で強くはまれて、尖らせた舌で器用に乳首を転がされる。白いシャツが濡れて、うっすら赤くなった乳首が見える。

目を反らすこともできず、僕はただただその様子を見て、与えられる刺激に自身がうずくのを感じることしかできなかった。



「あっ…あ、んん、ンッ…いやぁ…ッ」


「お前ほんと、あーいうDVD観すぎなのな」


ちゅうっと乳首を強く吸ったあと、大瀧くんがそう言って僕のズボンのベルトをはずし始める。


「や、だっ…何、やめて…っ」


「そういうのも演技なの」



ちがう!と言う前に、晒された自身を強く揉みしだかれる。嫌だと言いつつ完璧に反応してしまっている上に先端がすでに濡れていて、余計にいたたまれなくなる。



「あ、あっ、んぁあ…ッそれ、やぁ…っ」


親指でぐりぐり先端を擦られ、割れ目を人差し指がいったり来たりして細かく刺激される。
敏感な先端ばっかりを攻め立てられて体がひっきりなしに跳ねた。
トイレの中にぐちゅぐちゅって音と僕の恥ずかしい声が響いてる、それが嫌なのに、大瀧くんから与えられる刺激が強すぎて、腰が自然と揺れてしまう。


「はぁっ、あ、あ、いやっ…んんぅ…ッん、っ!!」


じわり、忘れかけていた痛みが突然腹部を襲う。整腸剤をもらったのに飲んでいなかったせいだ。
一度意識してしまえば痛みはひどくなる一方で、冷や汗が背中を伝う。



「まって、あ、おおたきく、…っ」


無理やり両手首のネクタイを解くようにしているのが不自然に見えたのか大瀧くんは素直に手を止めた。

排便感に足がもじもじして、拳を握りしめて必死に耐える。でも、このままじゃ絶対に我慢できない…!



「なに。」


「っ、あの、え、と…う、」



ヒヤリとした大瀧くんの声が、さらに胃を刺激して腹痛を増幅させる。
う、うんちが出そうなんですなんて言えない。
でももう出ちゃいそうだ。お腹も再びきゅるきゅる鳴り出して、ガスがたまってきたせいか膨脹感も半端なくなってきた。
意を決して、震える息をはいた。


「……う、うんち、出ちゃいそ、う…」


「出せば」


思いがけずあっけらかんと大瀧くんはいい放つ。というか即答だった。
僕は一瞬わけがわからなくなってポカンとしたけど、お腹の痛みによってすぐ現実に引き戻された。


「やっ、やだよ!人前で、そんなことできな…ひあァッ」


「じゃあお前のこれ、このままだな」


ぐずぐずになった自身をぎゅっと握られて、途端に力が抜ける。
大瀧くんは両手首を縛っていたネクタイをほどき、僕を個室に押し入れて、洋式トイレに座らせた。
とりあえずさせてもらえるんだという安心感。しかし、大瀧くんも一緒に入ってきたところで青ざめる。


「っ、お、おおたきくん、やだ、なんでっ」


「みる。」


一言そう発して、また僕の両手首をネクタイで縛り始める。
抵抗しようとしても、排便感に絶えず襲われて力が出ない。
でも、こんな、排便するところを人に見られるのなんて絶対に嫌だ、一生笑い者にされる!



「いや、やだっ!やめてっ」

「やだ」


きっぱり断られ、かわりに両足をがばっと開かれる。いやだと抵抗すれば両手首を後ろ手に結び直されて、足を開かされたまま萎えかけていた自身をグチグチ擦られる。
「やぁっ!」と驚いて腰を引くと、大瀧くんに無理やり引き寄せられる。本格的にしごかれ始めたそこは早くも先端から蜜が溢れてきて、大瀧くんはそれを全体に塗りつけると潤滑剤がわりにしてさらに激しく擦りあげる。


「いやぁっ!ひぃ、ッン、あ、あっだめ、おおたきく…っ」



直前まで達しかけていたそれは、突然与えられた刺激によってすぐにまたぎりぎりまで追い詰められていく。



「はあぁっ!あ、あっ、んあぁうッ!も、やら…う、でる、ひ、っく」


「どっちが」


「あっン、どっちも、やぁッ、せーえき、うんちも、あう、ンあぁっも、どっちもでるからぁっ!」


ひんひん泣きじゃくりながら必死にどっちも耐える僕を見て、大瀧くんが少し笑った気がした。
でもそれは一瞬で、大瀧くんの手によって自身はぐちゅんぐちゅん激しく擦りあげられ、しまいには乳首にもむしゃぶりつかれてしまった。
排便感と吐精感がぐちゃぐちゃで、もう我慢の限界だった。


「いやぁあっ!!あっやだ、やだやだ、ひぃ、あっあっ、はぁう…でる、で、ちゃ…ッ!」


ちゅううっと一際強く乳首を吸われた瞬間、はりつめていた自身から勢いよく精液が飛び出て、同時にミチミチという音とともに便も出てきた。
血の気が引いたときには遅く、すでに我慢の限界にあったそれは音をたてて便器に落ちていった。



「いぁあっ!やぁっ!だめ、見ちゃ、んあぁう…ンッ!!」



足を開かれているから、ばちゃばちゃ水に落ちていく茶色いそれが丸見えで、恥ずかしくて涙が止まらない。
さらに、たまっていたガスも一緒にでたせいでたちまち悪臭が個室にたちこめてくる。いますぐ流したいけど、大瀧くんの顔すら見れない。どんな顔してるの?笑ってる?また無表情?わからない、わからないから怖い。恥ずかしい。


「やっぱ汚いな、さすがに」


やっと放たれた大瀧くんの声に肩が跳ねて、言葉の意味を理解したあとに心が張り裂けそうになる。
こんな姿見せられて恥ずかしくて死にたくて、涙が止まらなくて、ひたすら泣きじゃくることしかできない。


「はう、う、あァッ…う、っく、流して、みず、ごめんなさ…っ」


「謝るなら、これどうにかして」


え…と思って、おそるおそる顔をあげる。
すると目の前に、はりつめてそそりたった立派な大瀧くんの自身。
なんでたってるの、とか、どうにかってどういうこと、とか、いろんなことが頭のなかでぐちゃぐちゃになってよくわからない。

ポカンと大瀧くんを見上げると、


「汚いから入れんの無理、だから舐めて。」


その一言。
大瀧くんが何を考えているのか全然わからない。
涙と鼻水でぐちゃぐちゃであろう顔をしぶしぶ、大瀧くんのそれに近づける。

しかし、まだお腹はきゅるきゅる言ってるし、腹痛も波があって相変わらず排便感に足が震える。
顔をしかめた僕をみて、また大瀧くんが一言。


「今度は出すの我慢しながら舐めて」



ハンドクリームなんて買わなきゃよかった。







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