男の子の日
/先生×アホ不良(前立腺責め・潮吹き)






俺には月に一度、いわゆる女で言えば生理みたいな、『男の子の日』っていうやつがくる。

最初は病気になったのかと思った。
医者に行くのも恥ずかしいし、かと言って調べてみてもふざけたものばかりでなんの役にも立たない情報ばかり。
とりあえず身体に異変が出てるっつーことだけは事実で、俺は病気じゃないことを祈りつつ敢えて『男の子の日』なんて可愛らしい名前をつけている。

が、現状はそんなに易しくない。
一日目はまだいい。二日目になるともう厄介。全身がだるい上に下腹部や腰は鈍痛がやまないし、何と言っても身体中敏感になって服を着るのすらままならない。

挙げ句の果てには、


「くっそ…量多い…」


精液がほとんど止まらない状態。

ティッシュを当て続けるのもかぶれて痛むから、最近じゃもうタオルを突っ込んで、ムラッときたらすぐ抜くようにしてる。
そんなもんだから学校も月に一度は必ず休んでしまう。
最初は不思議がっていた周りの連中も、同じ周期に休むことに慣れたのかあまり気にしないようになった。
ていうか学校自体行っても授業出ねぇし、誰も寄りつかねぇし逆にありがたいと言うべきか。

そんなこんなで今日は二日目なわけで一番しんどい。鈍痛に耐えつつ丸くなっていると、ピンポンと鳴るインターフォンの音。
何か頼んでいたわけでもないしと不思議に思っていると再びインターフォン。

動かないままでいるのも辛いと思い、這うようにずるずると玄関へ向かう。

もう一度インターフォンが鳴り、はいはいと急いでドアスコープを覗いてギョッとする。


「げ、比嘉…せんせー…」


端整な顔立ちにギッと置かれた鋭い目つき、そして整えられた黒髪短髪ですぐわかる。
仕事の出来る教師だと謳われているが、コミュニケーション力に欠ける人。が、そのルックスで女子生徒からは毎日熱い視線を送られているような不思議な奴だ。

生徒指導、なんてもんで一回世話にはなったけど会話なんてしてねぇし、何より俺にとっては表情が読めなくて、正直苦手な人。

ていうかそんな人がなんでここに、サボってると思われてんのか…

どくどく鳴り止まない心臓の音を少し落ち着かせるために深呼吸。
ガチャリとドアノブを捻った。


「…なん、すか」

「お疲れ」


短い言葉。と、共に渡される茶封筒。
受け取ってどうしたらいいものかと視線を送れば、顎でそれを指して言う。

「追試の結果。確認だけでもしろ」

「あ?あー…」


なるほど、簡潔。
すぐ終わるかと思いきや中を覗けば分厚い紙の束。これを、今。
気が遠くなりそうだったが、こいつの顔色を伺うのも怖い。
「中でやってもいいすか」と恐るおそる聞けば無言で頷くので、仕方なく家の中で確認することになった。


「汚ぇけど…」

「こんなもんだろう」


男の一人暮らしなんて。と、先生が呟く。
あれ、この人って結婚してなかったっけ…あぁ、その前は一人暮らししてたってことか。
生徒と教師、特に俺みたいなはぐれ者みたいな奴とプライベートが垣間見える一言を交わすなんて、所謂「ふつうの会話」な気がして不思議だった。

チクチクと時計の針の音がする。
俺は適当に追試のバツの数に目を通し、時々先生のほうをチラリと横目で確認する。
ソファに深く座り、それでも余る脚を組んで俯いたまま目をつむっていた。
横顔、綺麗だな。
滑らかに伸びた鼻筋と遠目からでもよく見える長いまつ毛。


「終わったか」

「あ!えっ、と…もーすこし…」


急いで再び紙に目を通す。
どこまでも隙のないというか、入り込む余地もない奴。
こんなのと結婚するなんて奥さんも変わり者なんだろーな…つーか奥さんとどんな話するんだ?
仕事の話とか…奥さんには屈託もない笑顔とか見せんのかな。
そういえば子供の話とかも聞かないけど、子作りとかしてんのかな。
だとしたらどんなふうにセックスするんだろう、どんな顔でイったりするんだろう、

あ。


「…っ、は…」


やばい。思考回路が変な方向にいってしまって、こんなときにスイッチが入ってしまった。
あぁ最悪だ、机の下では完璧に勃起してしまっている。

ちらり、先生の顔を見る。

奴は目を瞑っていて、耳をすませば微かに寝息が聞こえる。ほっと胸を撫で下ろすが、状況は変わらない。

少し、だけなら。


「っく…う、ん…ッ」


スウェットの中に手を入れて、湿ったそこを摩る。思わず漏れる声を抑えようと、袖を伸ばして噛む。
先走りを絡ませて、根元から先端までぐちぐちと扱く。何回も何回も抜いたのに身体が馬鹿みたいになって、ふと目の先にいる先生の顔を見ながら夢中で手を動かす。
先生どうやってキスするの、どんなふうに愛撫して、腰振って、あ、きもちい、やば…っ


「いく、い…ッ」

「何してる」


ヒュッと喉が鳴る。
いつの間にか開かれていた目の奥が冷たくて、心臓が止まりそうになる。


「あ、ご…っごめん、なさい…」


恐怖で縮み上がると思ったそこはまだ勃ち上がっていて、再度擦れば必然的に身体が震える。
何やってんだ俺、止めないと、止めないといけないのに、


「ん、ンん…っふ、ぅ…ッア」


止めたいのに止められなくて、情けない声と水音が部屋の中に響く。
先生が見てる、俺のこんなところ、そう思うと背中やお腹のあたりがぞくぞくして、手なんか使わなくても達しそうだった。


「ひぃ、あっ、あ、あ、いっちゃ、いく、あ…、ッ!?」


果てる瞬間、突然腕を掴まれてそれを阻止される。ハッとして見やれば先生が冷たい目でこちらを見ていて、ようやく事の重大さに気づく。


「っあ…ご、ごめ…っ」

「何してる、と聞いた」


冷ややかな声色に冷や汗が出る。
何も言えない、どう説明したらいいかも分からない。
混乱して黙りこくっていると、しばらくして先生がまだ熱を持つそれに触れた。


「っ!?」

「続けないのか?」


そのまま先生の指がつう、と裏筋を撫でた。
ただでさえ敏感になっているのに、不意打ちに触れられて思わず腹をよじった。


「湿ってるな」

「っ!!」


こいつが来る前に出したぶんが腹まで跳ねたから…!
ちゃんと拭けてなかったのかも、そもそも出しまくって適当に処理してるから部屋がくさいんじゃ、色々考えだすと恥ずかしくて顔が熱くなる。


「…ッひぁ!?」


先生の細い指がそのまま俺のペニスに絡まって、ぐちゅぐちゅと緩く扱く。
驚いて先生の顔を見るけど、相変わらず表情は変わらないし何も言わない。
こわい、こわい、けれどもうビンビンに勃ち上がってしまっているそれは限界が近くて、はしたない声を必死で抑えながら身を預けるしかなかった。


「せんせ、ぁあっ!や、んん、っく、ふ、ア、アっ!」


びゅくびゅくと出た精液がまた腹まで飛んで、先生の手を汚す。恥ずかしくて怖くて、でも熱は治らなくて自然と涙が出てくる。


「ひ、せんせ…ッおれ、からだおかしくて、まだ熱、とまんな…っ」


言ってしまった。
軽蔑されるか、学校中にばらされるか、どちらにせよ後にも先にも引き返せないところまで来ていた。

この病気みたいなものになってから、誰かにシてもらった事なんてなかったんだ。
だからこそ、熱がどんどん身体の内側から込み上げてくる衝動を抑え切れなかった。


「シてほしいなら自分から動け」

「…っ!!」


先生はそう言って俺の股の間、少し上のところに跼み、ぱかっと口を開いて薄ピンクの舌を出した。
舐めてもらえる、そんな嘘みたいなことがあるなんて。

脚に少し力を入れて恐るおそる腰を浮かせ、奴の口元へペニスを近付ける。
酷く汚してるような罪悪感と、押し寄せる快感への欲で頭がおかしくなりそうだった。


「ひん、う、っ…ん、ん…っ!」


舌先がペニスの先端に触れる。焦れったい。
動いてほしいのに、もっと、もっと、


「あ、あ、ひがせんせ、ンンッ、ふぅ…ッ、あ、くち、閉じてほし…ッ」


そう言うと先生は口を閉じた。ぬるりとした舌の感覚に脚が震え、腰は勝手に浮き上がる。
ゆるゆると腰を動かして、口に恐々ペニスを出し入れする。
この状態になったときに誰かとこんなことをするなんて初めてで、怖いくらい気持ちいい。


「はぅ、あっ、ひぁ、おれ、あ、せんせぇの口で、オナニーしてる、あっ、ひ、ッんぁあっ!!」


言い終わらないうちに先生が俺の腰を掴むと、奥までペニスを咥え込んで吸い上げた。
突然の衝撃と快感に思わず悲鳴を上げ、なおも止まらない愛撫に腰が畝る。


じゅる、じゅっ、じゅるるるっ


「いやあァッ!せん、あ、やらぁっ、でちゃ、あっ、あ、ア、やあァアっ!!」


ドクドクと精液が漏れ、先生の薄い唇の端からどろりと精液が滴る。その光景にすら目がチカチカするのに、いやらしい水音は止まない。
イッてるのに、まだイッてるのに、そう伝えようとしても舌が回らず首を横に振ることしかできなかった。


「やら、らめ、あっ!イッて、あ、ア、せんせぇ…ッ!!」

「どうしてほしい?」

「はう、アッ、あ、んぅう…ッ!」


先生は口元を拭いながら問う。
どうして、ほしいって…俺はその意味が分からず、ようやく解放されたペニスがまた熱を持って勃ち上がるのを隠そうと手を伸ばした。が、その手は掴まれてそれを阻止する。


「まだ熱いんだろ」

「やぁ、あう…ッん、ン、あ、ひぃ…っ!」


れろぉ、と玉から根元まで舐めあげられて、ついでに隠そうとした手の指先をチロチロと舐められる。
こんなの、知らない。
ぞくぞくと腹の奥に鳥肌がたって、わけもわからないまま腰を浮かせるとそこへ先生の手が伸びる。
触れられるだけでも身体がビクついて情けない。が、指先があらぬところを撫でて俺は飛び跳ねた。


「うぁッ!?ちょ、なに…ッやだ、なにす…っ!」

「…知らないのか?」


なにが?!
先生はちょっと驚いたような、そんな表情初めて見たけど、俺だって意味が分からなくてどうすればいいかわからない。
そんな、尻の…あ、穴を触られるなんて。

先生は腰の立たない俺をソファへ座らせると、そのまま下半身だけズラして両脚を拡げた。
抵抗しようにも力が入らない。その上、今までとは違う変な熱に脳までやられそうだった。


「…ッなに、ちょ…っこわ…こわいって…っ」

「お前そんなんで……なんでもない」

「はぁ!?ッ、や、ァッ!!」


言葉を遮るようにまた指が穴のところを撫ぜる。その手つきが嫌に淫靡で、触れられた箇所がジンジンと熱を増していく。入り口のとこ、ぐにぐにしたり玉を撫でたり、もどかしくてソファのブランケットをぎゅうと掴む。


「ん、ン…っせんせ、なんなの…っおれ、ちんこ、あついのにぃ…ッ」

「そうか」

「ひゃあぅっ?!」


ツプ、と指の先がナカへ入り込んだと思った瞬間、玉から根元まで先生の舌が這う。思わず跳ねると指も一緒にもっとナカまで入り込んで、逃げるように腰をくねらせてももう片方の腕がそれを阻止してしまう。


「や、ァッ!しり、きもちわるいぃ…ッんあ、あっあっ!やら、ァッ」

「それならこっちに集中しろ」

「んぁあっ!や、だめぇっ、吸っちゃあ…ッ」


じゅぼじゅぼ良いように舐め啜られて、弱い先っぽの割れ目を舌先で目一杯擦られる。あっあっとはしたない声がひっきりなしに涎と一緒に漏れ出て止まらず、次々に与えられる刺激にただただ耐えるしかなかった。


「んぁあうっ!やら、ァッ、またいくッ、い、あ、あっ、も、それ、あっあっあっ、じゅぽじゅぽやだぁっ!ちんこいく、せんせぇえっ!」


いく、と同時にアナルのナカを畝っていた指が突然奥を貫き、その瞬間すさまじい快感が頭の中を閃光した。
余韻に浸る暇もなくガクガクと脚を震わせ、先生の舌が精液と共にまたペニスを舐め回す。
訳がわからなくて、でもきもちよくて、何もかもに頭がついていかない。


「やぁんっ!やめて、やっ、やだ、せんせ、それ、そこやらぁっ!」

「どっちが?」

「あ、あ、ンぅう…ッひ、おしりの、ァッ!そこ、そこっ!」

「言う割りには…また反応してるけどな」

「やあ…ッだめ、せんせ、だめ、も、舐めちゃやだあ…ッ!あっあっあっ、やぁあっ!」


達したばかりで小さくなったそれを再びぱくりと口の中へ納めて、まだちょっと出続けている精液をちゅくちゅくと音を出しながら咀嚼される。
嫌なのに、もうたくさんなのに、それでも腰は揺れてアナルの快感に悶えている。
焦らすようにナカの壁をグリグリ押し広げて、さっき掠めたトコロのぎりぎりを指先が弄ぶ。


「ン、ふ…ッう、あ、んッ…せんせぇ…っあ!」

「なんだ」


ちゅううっとペニスが吸い上げてから先生はこちらを向く。恥ずかしいくらいまた復活したそれと端整な顔がやけに官能的に見えてしまう。
だけどアナルを蠢めく指の動きが切なくて、さっきのところをもう一度でも良いから触れてほしくて、


「ゆび、あ、んんぅ…ッも、もっと、奥、ほし…ッ」

「ここか?」

「あぁああっ!!ひぁ、やぁあっ!せんせ、ひぅっ!っうぁ、あァんっ!やぁあっ!!」


途端に奥の痼を押し潰された。さっきより激しく、的確に責められるソコの刺激にたまらず涙が溢れ出す。
もうすでに下半身はソファからはみ出して、ペニスもアナルも好き勝手に先生に弄られている。恥ずかしい格好なのにそれにさえ興奮して、腰も脚もガクガクと痙攣してしまう。


「奥ゴリゴリされるの気持ち良いな」

「ッあぅうっ!や、アァっ、きもちぃ、あっ!きもち、あんっ!あ、ア、せんせ、せんせぇっ!あひ、ァッ、あぁあんっ!」


痼を指で小刻みに押し潰されればそれだけで小さくイッてしまう。それが断続的に襲ってくるものだからもう出るものも出ない。はずなのに先生はペニスをじゅるじゅる吸って、指はさっきより激しく奥をピストンして、もう頭の中がおかしくなりそうだった。


「せんせぇ、ァッ、ひ、く、うぅッ、おれ、んあぁっ!あっ、おれ、も、おかひく、なっちゃァッ…!」


このままずっとこんなことをされてたら身体も頭も変になる。そう思うとボロボロ涙が止まらなくて、腰を掴んでいた先生の手をぎゅううと握りながら泣いてしまった。
情けないのは分かってるけど、俺だって辛い。

先生はペニスから口を離し、指は入り口ギリギリまで引き抜かれる。その感覚に身震いして、はくはくと息をしながら先生を見た。
ギ、とソファが軋んで奴の顔がすぐ近くにくる。余裕があるけれどどこか熱を含んだ表情。なんなんだよ、なんでそんな顔して見てんだよ、つーかなんでまたこいつの顔見て反応してんだよ、もう嫌だ。

ぐるぐる考えているとアナルに入ったままの指がナカを擦り、俺はまたピンと身体を仰け反らせて喘いだ。


「お前のこれが治る方法、試してみるか?」

「うぅ、あ…なに、も、終わったんじゃ」

「まだ辛いんだろ」

「んんぅっ!ひ、あっあっ、それ、やらぁ…ッく、ぅんン…っ」


耳元で囁かれると同時に首筋から舌が這って、耳のナカまでグチュグチュ犯される。水音に煽られて疼いたアナルを指が焦らすように蠢いて、痼の辺りをまさぐった。
治す方法なんて、これ以上に何があるんだ。まさかこれをずっとする?そんなの耐えられない。


「ンん、あ、なおしてぇ、せんせ…ッおれ、このままじゃ、ァッ、くるひくてッう、あ、」

「…言ったな」


朦朧とする意識の中でジィ、とジッパーが降ろされる音がして、何してんだと奴を見ようとした瞬間床に身体をずり落とされた。
痛みを訴える暇もなく、指とは違うナニかがアナルに当てがわれている感覚。
まさか、


「なに…っ、まって、やだ、待てってばっ!」

「治したいんだろ」

「そ、れは…っあァアっ!?」


硬いモノが、先生のペニスが、俺の穴の入り口に捻じ込まれていく。ミチミチと肉を割り行って、さっきまでさんざん弄り回されたナカの壁を強引に押し拡げながら。
俺をじっと見つめる切れ長の瞳。痛みも違和感も、全部その目に持ってかれてしまう。こんなわけわかんないことされて、怖いはずなのに。


「ふぅ、ウッ、あ、いたい、いた…っん、ひ、っく、うぅ…ッやぁ、こんな、で…ッ」

「治るわけないって?」

「はぁうっ!や、ナカぁっ!あ、あ、あ」


先っぽがナカの壁を焦らすように小刻みに出入りする。指とは違う、熱をもったモノが粘膜を擦り、ぬちゃぬちゃといやらしい音に耳を塞ぎたくなる。
こんなの頭がおかしくなる、おかしくなるのは怖い。そう思うとまた涙が溢れて止まらない。
先生の目は相変わらず俺を見つめていて、どこか愉しそうに唇からペロリと舌を出した。

なんで俺ばっかり、なんでこいつはこんなに余裕なんだ。
思った時にはグイッと奴のワイシャツを引っ張って、下手くそなキスをお見舞いしてやっていた。先生の瞳が少し揺れる。


「…ッ、おればっかり、ひっしで…ッあぁあアっ!!」


瞬間、入り口ばかり弄んでいたソレが奥までいっきに捻じ込まれた。一瞬息が止まって、目の前が真っ白になる。腹の疼きのそのまさに中心へ、熱いモノが触れている。今までどうやったって鎮められなかったところに。
先生は耳元で小さく息を吐く。


「お前ばっかり必死だと思うなよ…っ」

「なに…ッんぁあうっ!!や、ァッあっあっ!!動いちゃぁっ!!」


いきなり膝裏を掴まれて両脚が開かれたと思えば、躊躇なく激しいピストンが始まった。
疼いていた奥の痼を何度もなんども先生のペニスが押し潰して、ズルルっと引き抜かれるその感覚にさえ全身が震える。


「やだぁあっ!!せんせ、や、あッ!あ、あ、あッ、ひん、ぅ、そこ、そこだめぇっ!!」

「逃げるな」


次々に襲い来る快感に身をよじり、そばのソファへしがみつくと今度は片脚をホールドされて横からガンガン突き上げられる。
違った角度から激しく粘膜を擦りあげられ、乱暴に痼を責められた。もうさんざん弄られて腫れているようなソコは少し掠っただけで物凄い刺激で、触れられてもいないペニスからはとめどなく先走りが滴り落ちていた。


「やァあっ!!やら、せんせ、アッあ、あ、そこ、あつい、も、いく、いっちゃう、あァあんっ!!」


掠めていた痼を押し潰された瞬間、もうほとんど量のない精液がカーペットにぴゅくぴゅくと力なく飛び散った。
息を整える暇もなくまたピストンが始まって、嫌だ嫌だと首を横に振りながらまたソファへしがみつく。腹の奥が熱くてたまらない。その疼きを掻き回すように先生のペニスが犯していく。


「ひゃあっ!あ、アッ、あんっ、いやらぁ…ッ!は、あ、ッーー!!!」


ズブンと音がするほど奥まで、痼を通り越してペニスがナカへ入ってしまった瞬間、目の前がスパークするような衝撃が走った。


「は…っ、声も出ないか」

「あ…ッ、あ、ひぃ…ッ」

「もっと奥まで欲しいか?違うならお前が悦ぶトコだけずっと責めてやってもいい…それとも入り口の方が好きか…?」

「ひう、ッあ、んンぅ…ッいやぁあ…っ」


ゆっくり腰をグラインドされ、ペニスのカリがナカの敏感な壁をグチュグチュと捏ねくり回す。加えて耳を食まれながらそんなことを言われればそれだけで小さくイッてしまって、どんなことをされるのかと思うと腰はガクガク痙攣する。


「どうしたい」

「あっ、あ、ひぅ…っンん、せんせ、おれ、おれ…っ、ちゅう、したい…ッん、あ、せんせぇ、いっぱいして…ッ」


先生は驚いたような目をして、それから初めて余裕のないような表情になった。何か変なことを言ったのか、考える暇もなく唇を抉じ開けられて分厚い舌がグチグチと入ってくる。
唾液と一緒に掬い上げられたそれは熱く、舌と舌が吸い付いたり噛まれたりいやらしく絡み合って、頭の中まで溶けてしまいそうだった。
「あんまり煽るなよ」、そう囁かれた瞬間、アナルへのピストンが突然激しくなった。


「やぁああ!!んァッ!だめ、あ、アッあっあっ、おく、おく、すごい、ひぁあっ!それぇっ!」

「…イキっぱなしだな」

「ひぅ、ッんぁあっ!やら、やっ、ア、きもちくて、あうっ!も、いくのやだ、いっちゃ、や、ァッあっあぁんっ!!」


奥を擦られると同時に敏感になった痼をペニスの腹が押し潰して責め立てる。もう何もでないペニスはびくびくと痙攣するだけで、それを見た先生が口の端を上げた。仰向けにされ再び膝裏を掴まれたかと思うと、これでもかというほど腰を打ち付けられる。


「いぁああっ!!や、おく、あたるっ!せんせ、やだぁっ!あっあっあっそれだめ、だめ、すぐいくからぁっ!!」

「イけ、ほら…っ」

「あぅう、ん、んンゥっ、んー!!!」

「は…ッ、俺も、もう…っ」

「ひぁうっ!せんせ、あう、きもちぃっ、あ、あ、あっ、やぁあんっ!きもちぃのとまんな、あっ、くる、またぁっ、ひぁああっ!!!」


バチュバチュと激しい音とともに腰を打ち付けられ、快感から逃れることもできずナカを突き上げられた瞬間、奥に熱いモノがびしゃびしゃと放たれた。同時に俺も仰け反ってまたイッて、今度は精液とは違う透明な汁がプシャッと吹き出した。これがなんなのか、もうそんなのはどうでも良くて必死で肩で息をする。


「あっ、あ、あ…っせんせ…ッんん、ン、っは、うぅン…ッ」

「は…っ、潮吹きまで……ん、」


潮吹き。よくわからないけどとにかくキスがしたくて、先生のワイシャツを握ったままお互い食べ合うように唇を重ねあった。
その最中、ふわりと髪を撫でられる感覚がどこか優しくて、ずっとこのままがいい、なんてアホなことを考えてしまった。
本当にアホだ。俺も、多分この人も。











「えっ、結婚してねぇの?」


キッチンに立つ先生に、俺はすっとんきょうな声で話しかけてしまった。
熱は治ったものの身体がどえらいしんどくなってしまった俺のためにと、先生じきじきにおかゆを作る、らしく。その過程でなぜか家の話になったのだ。


「してない」

「ただのウワサかー…でもあんなにモテたらよりどりみどりじゃん」


グツグツ煮立つおかゆを見ながら、先生はうっとおしいとばかりに溜息をついた。
う、怖い。俺は相変わらずこの人が苦手だ。

出来上がったおかゆがテーブルに置かれて、俺は先生の顔色を伺いながらちょっとずつ食べる。
その光景を、さっきまでちょっと余裕のない顔をしていた先生が頬杖をついてじっと見ている。
あ、少し思い出してしまった。けれど熱は不思議なことに治っていて、いつもなら四日は続きそうなダルさもどこかへ吹き飛んでいるような気がした。


「結婚しない理由、今度またそうなったときに呼んでくれたら教えてやる」


先生はそう言うと、俺の口の端についたご飯粒を取って舐めた。なんかちょっと楽しそうなその雰囲気が腑に落ちない。


「ぜ、ぜったい呼ばねーし…」


熱くなった顔を隠すように、俺はおかゆをかきこんだ。





















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