意地悪したくもなる
/マッサージ師×見習い(アホえろ・空イキ)




路地裏にポツンと佇むマッサージ店。

俺はこのお店のオーナーであり、マッサージ師でもある。経営が軌道に乗り始めたのか、最近やたらとお客様が増えて引っ張りだこだ。
それに伴って必然的に店員も増えたため、俺は新たにマッサージ師の卵たちへの教育者、という役割も増えたのだけど。


「あ、ア…っん、ひ、や…ッ」


閉店して薄暗く静かな店内に、水音と新人マッサージ師である忍の小さな声が響いている。
台に腰掛け、無理矢理開かせた脚の間に顔を埋め、俺はいま彼の玉を丹念に舐めている。
マッサージの練習と銘を打ち、ここ数日店を閉めた後に付き合わせているのだ。
最初は遅刻した忍へのちょっとした意地悪のつもりだったが、あまりの反応の良さにどんどんエスカレートしてしまい今に至るわけで。


「やぁっ、あ、せんせ、これ、あっ、ほんとに、マッサージかよぉ…っ、」

「ん…舌を使った立派なマッサージだ」


もちろん大嘘だ。
それでも疑わない忍の素直さに若干胸が痛むが、意地悪をしたい欲求のほうがそれに勝ってしまう。
玉を転がしたりちゅぷちゅぷと舐め啜っていると、艶かしく腰が揺れてぷるぷるとペニスが震える。ほらもうえろい。


「声我慢すんな…気持ちいいだろ?」

「ちが、ッあ、んンぅ…ッ」

「あ、そう。じゃあもっと頑張らなきゃな」


と、舐めるだけのつもりだったが、出来心で忍のアナルに指を這わせる。
流石にぎょっとしたのか腰を引かせたが、ぱくりとペニスを口に含むと済し崩しに腰を突き出す形になる。よくもまぁこんなに快感に弱くて今まで無事だったものだと少し心配になってしまう。

しばらくアナルの周りを解すように押し、先走りと唾液でその入り口をヌルヌルと撫ぜる。
忍はあっあっと小さく声を漏らし脚を閉じようとするがそうはさせない。


「尻のナカに気持ちよくなるツボがあるんだよ」

「ッあ、んんぅ、やぁ…ッそんなきたねー、とこ…っあぁアッ!!」


じゅるるっとペニスを吸い上げると同時に、奥まで指を突き入れた。
ぎゅうぎゅうと締め付けるようにきつく、ぬめるナカで思わず指がすべる。


「ひぃ、う…ッ、きも、ちわり…う、あ」

「どーかな」


まだもどかしいのか、忍の腰がもぞもぞと揺れる。指をいじらしく出し入れし、ナカを探るように内側の壁をぐりぐりと擦る。
時折ぴくりと揺れるペニスの先を舐め上げると、不意をつかれたように腰が動いた。と、同時に指が奥までズルっと入り込んだ。


「ッあぁあっ?!」

「は…ここだな」


微かに腫れたそこを指で引っ掻くようにすると、そのたびに忍の身体が痙攣した。
混乱しているのだろう、何が起こったか分からないとでもいうような顔だが、そこを重点的に押しやればひっきりなしに声が上がる。
M字開脚をしたつま先がピンと立ち、仰け反った胸にある飾りをねっとりしゃぶる。


「だめ、せんせ…ッ!そこ、やぁっ、」

「嫌じゃないだろ」


こんなに勃たせておいて。再びペニスを口に含み、指を突っ込んだまま奥の痼だけグリグリと刺激してやる。
濃い先走りが次々と溢れ、わざと派手な音を出して啜れば指の動きと共にガクガクと脚が震える。


「ひぃいっ!あ、あァンっ、やだぁっ!あ、でる、あっあっ、せんせ、おれ、も…ッ」


ここでイカせるわけにはいかない。
指をいっきに引き抜くと腰までついてきて思わず口元が緩む。
あんなにいつも強がってる忍がこうも蕩けた目をするなんて意外で、もっともっと苛めたくなる。


「もっと大きいのでマッサージしてやろうか」


耳元で囁きながらペニスを取り出すと、ごくりと忍の喉が鳴った。
それは恐れなのか期待なのか、後者であってほしいと思いながらそれをアナルに宛てがう。
ひくひくと蠢めくそこが今にもペニスを飲み込みそうでゾクゾクする。


「やだ、やだ、せんせ、はいっちゃ…ッはいっちゃ、う、あ、ア、あぁあっ!」


瞬間、ズルルッと勢いよく奥までペニスを捩じ込んだ。あまりの衝撃に声も出ないのか、代わりにぱくぱくと閉じたり開いたりする口から唾液が溢れる。
今すぐにでもめちゃくちゃに突き上げてやりたいが焦らすようにゆっくり出し入れすると、ぬぽ、ぬぽ、といやらしい音がして、忍は顔を背けた。その耳元でまた囁く。


「尻からえろい音いっぱい出して…恥ずかしいな」

「やら、ァッ、言わな…っんぁあうっ!ひ、あっァッやめ、ひぃい…ッ!」


息の仕方がわからないのかしばらくハクハクと口を動かしていたが、腰を大きくグラインドさせるとイイトコを掠めたらしく、忍の身体がびくりと揺れた。


「やぁあっ、あ、そこ、だめ、いやぁあんっ!!あっあっあっ!やだァ、あぁんっ!」

「やだ、じゃなくて、気持ちいいだろ?」

「あんっ、アッ、ひぃい…ッ!あ、きもち、っ…や、あっ、あんっ」

「ちがう、もう一回」

「きもち、きもちいっ、あんっ、きもちいっ、ひぁあっ!そこ、そこ、あぁあんっ!」

「良い子…っ」


浮いた細い腰を掴んでガツガツと腰を打ち付ける。そのたびに忍のペニスからぴゅくぴゅくと腹に弾かれる先走りがまたなんともえろい。
腫れた痼は圧し潰すたびに逃げるようだったが、重点的にこれでもかと言うほど責め立てた。


「ひぃいっ、あ、アッアッ!や、きもちくて変なる、せんせ、あっそこ、あんっ!いや、ア、アっ」

「ここは?ここもして欲しい?」

「いやぁああっ!!」


ズルルッとぎりぎりまで引き抜いてから、先走りでグチュグチュになったペニスの先端を握り込んで擦る。
いやいやと首を横に振る忍の首筋を舐め上げて、寂しそうな胸の粒もコリコリと刺激してやる。


「せんせ、あう、あっ、あっ、も、しんじゃう、おれ、ぇっ、あふ、アァっ」


ほろほろと涙を流すその表情があまりにも官能的で、こっちまで腹の奥が熱くなる。どこまで煽れば気がすむのだと、焦らすつもりだったそれを再奥まで貫いた。


「あ、あ、あ、だめ、きもちぃっ!奥しちゃ、や、あぅうっ、きもちいの、すごッ、あぁあ!!」

「…ッえろすぎだ馬鹿…!」


ばちゅばちゅ音を立てながらこれでもかというほど激しく突き上げ、煽る口を口で塞ぐ。舌で絡め取っても唾液が溢れ、どちらともないそれが滴って落ちた。
膝裏を抱えて奥の痼ごとガンガン突き上げ、唾液を追うように乳首も吸い上げる。全身が馬鹿みたいにガクガク震え、ぎゅうと締め付けるアナルが限界を示していた。


「やぁあんっ!いく、いくっいっちゃ、ひ、ァア!きもちいのイく、やんっ、あ、あ、あぁああっ!!」


忍は目一杯俺に縋り付くと身体を強張らせ、びゅくびゅくと勢いよく射精した。
肩で息をする忍を差し置き、後を追うように激しくピストンする。


「だめぇっ!あ、おれまだ、いって、ひぁあっ!や、ァンっも、いじわる、やだぁァっ」

「っは…イったばっかのナカ擦られて気持ちいいな?」

「あっあっ、ちが、ンッ、あ!だめ、ッい、いいっ、きもち、またいっちゃ、ひぁあああっ!」


奥の痼めがけて目一杯突き上げると、忍は身体を仰け反らせてびくびくと果てた。
同時にナカに出したそれが入り口まで溢れてぼたぼたと台の上に滴る。
意地悪か…確かにそうかもしれない、年甲斐もなく理性に完敗した自分に少し情けなくなり、半ば放心状態になっている忍に小さくキスをした。





「先生の意地悪」


片付けをする中、忍が壁の影から呟く。
ざくっと胸に刺さるものがあるが、今更ごめんとも言えず俺は無言でシーツを変える。
強姦魔、性欲おばけ、三十路インキュバス、次々と呟かれるそれに俺はただただ耐えた。
しばらくしてようやく悪態も尽きたのか、大人しくなったなと思っていると。


「でも、お…っ、俺以外にあのマッサージしたら、もっと許さねー」

「!!」


勢いよく忍のほうを振り返ると、ぴゃっと走って逃げるように店から出て行ってしまった。
店のベルだけが店内に響き、遅れてきゅんっと胸が鳴る。
な…なんだ今の…なんだ今の!?あいつ絶対わざと、いやわざとじゃないにしろ可愛い、くそ、可愛い。





後日、忍専用のマッサージが毎晩増えていったのは言うまでもない。














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